SNSマーケティングの戦略を検討するときの5つのポイント
自社でSNSマーケティングを実施する際、どんな点に注意すれば良いのでしょうか。SNSマーケティング戦略を検討するときの5つのポイントを解説します。
- 自社のマーケティング戦略・ユーザー層と親和性の高いSNSプラットフォームを活用する
- SNSの特性に合わせてコンテンツを作成する
- SNSの知見やITリテラシーの高い人材を担当者とする
- 炎上するリスクの把握と、対策案を検討する
- 長期的なSNS運用を前提とした戦略を検討する
自社のマーケティング戦略・ユーザー層と親和性の高いSNSプラットフォームを活用する
SNSマーケティングを実施する際、ターゲット層と親和性の高いプラットフォームを選定することは重要です。
例えば、20代の女性をターゲットとした商品・サービスの認知を獲得するならInstagram・TikTok・Youtubeなどが適しています。40代以降の男性であればX(旧Twitter)やFacebookは親和性の高いSNSです。
ターゲット層がよく利用しているSNSプラットフォームを利用することで、SNSマーケティングの効果が出やすくなります。
SNSの特性に合わせてコンテンツを作成する
各種SNSはプラットフォームごとに適したコンテンツが異なります。Instagramであれば画像や動画がメインなので、コンテンツのクリエイティブを重視することが大切です。一方、X(旧Twitter)はテキストがメインのSNSで、画像や動画も投稿できますがネタ系の内容が拡散されやすい傾向にあります。
また、それぞれのSNSプラットフォームの投稿スタイルに合わせて、適切な画像・動画メディアのサイズは異なります。
SNSマーケティングで各種SNSを運用するのであれば、特性を理解して適したコンテンツを用意すると成果が出やすいでしょう。
SNSの知見やITリテラシーの高い人材を担当者とする
SNSマーケティングはメリットを享受しやすい一方で、炎上をはじめとするリスクもつきまとっています。担当者にはSNSの知見やITリテラシーの高い人材を採用すると安心です。
著作権
SNSアカウントを運用するうえで、著作権への理解があると思わぬトラブルが起きるのを避けられます。著作権とは、著作物を創作した人に与えられる権利のことです。著作物のコピーやインターネット上での利用および無断利用は著作権に違反します。
SNSに投稿されたコンテンツは著作物である認識が薄く、なかにはフリー画像のように考えている方もいます。著作権に関する知識を有している担当者であれば、思わぬ炎上のリスクを減らせます。
参考:公益社団法人著作権情報センター「著作権って何?」
ステマ(ステルスマーケティング)
ステマとはステルスマーケティングの略で、企業から依頼があったにもかかわらず宣伝・広告であることを伏せて情報発信する行動のことを指します。ステマは2023年10月1日より景品表示法違反となるため、SNS担当者はインフルエンサーマーケティングをする際に注意しなくてはなりません。
参考:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」
炎上するリスクの把握と、対策案を検討する
SNSマーケティングは、いつ・どんな内容が炎上に繋がるのか明確ではありません。いくらSNSの知見があり、ITリテラシーの高い人材を担当者に選んだとしても、炎上リスクを完全に回避することはできません。炎上リスクを軽減するには、自社のSNS運用ガイドラインの作成が必須です。
併せて、炎上してしまった場合の対策も決めておきましょう。万が一、炎上が起きてしまっても迅速かつ適切な対応が可能な企業であれば、炎上によるイメージダウンを最低限にとどめられます。
関連記事:ステマとは?意味や、違法になるケース・対策方法をわかりやすく解説
長期的なSNS運用を前提とした戦略を検討する
SNSマーケティングは長期的な戦略を立てるのが基本です。短期的に成果を出す手法もなかにはありますが、ファンを獲得したり、信頼関係を強めたりする効果は期待できません。長期的な視点で戦略を立て、着実にブランディングを行いましょう。