閉会(締め)の挨拶のポイントと例文

閉会の挨拶は、一度その場の区切りをつけるために行います。最初の一言でその場を落ち着かせたら、来年に向けた抱負を述べ、結びの言葉と手締めで会を締めます。二次会が予定されている場合には、そのことに関するアナウンスも行いましょう。

一言で行う場合

会場の時間制限がある場合や、終電時間が迫っている方がいる場合は一言で挨拶しましょう。一度ここで会を終えること、1年の労をねぎらう言葉、来年の抱負の3点を押さえつつ、結びの言葉で挨拶を終えるのがポイントです。


【例文】



  • 宴もたけなわでございますが、そろそろお開きにしたいと思います。

    皆様、この1年本当にお疲れ様でした。

    来年もここにいる社員全員で協力し、力を合わせて頑張りましょう。

    それでは、最後は一本締めで締めさせていただきます。

    皆様、ご起立をお願いいたします。

    お手を拝借。よぉ〜!パン!(手拍子)





新人・若手の場合

新人・若手が閉会の挨拶をする場合、会社の振り返りに加えて自分の振り返りを話すのも良いでしょう。元気よく、明るく挨拶を行うことが大切です。


【例文】



  • ご指名に預かりました、◯◯部の◯◯です。

    会場の時間が近づいてきましたので、一度ここで締めさせていただきます。

    皆様、本日は存分に楽しんでいただけましたでしょうか。

    今年1年本当にお疲れ様でした。

    今年は◯◯のあおりを受けて非常に厳しいスタートにはなりましたが、

    そのおかげで部署間の横の繋がりが強化され、実りある1年になったと感じております。

    個人的にはやっと学生感も抜け、いち社会人として

    幅広い業務をひとりで任せていただけるようになった飛躍の年でありました。

    ご指導いただいた諸先輩方にこの場を借りて、改めて感謝申し上げます。

    そして、こんな素晴らしい会を企画してくださった幹事の皆様、本当にありがとうございました!お疲れ様でした。

    それでは最後は一本締めで締めさせていただきます。

    恐れ入りますが、皆様ご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

    ありがとうございました!

    なお二次会はこの後、司会からアナウンスがあります。

    参加される方は案内に従い、ご移動をお願いいたします。





社長・上司の場合

社長・上司が閉会の挨拶を行う場合、やや固めの内容で問題ありません。1年の労をねぎらう言葉をかけると共に、来年の抱負もしっかりと伝えましょう。


本【例文】



  • ご歓談中、失礼いたします。

    ◯◯部の◯◯です。

    そろそろお時間とのことですので、締めの挨拶をさせていただきます。

    まずは今年1年、大変お疲れ様でした。

    厳しい状態が続いた1年でしたが、皆様ひとり一人が力を発揮し

    また協力し合うことで乗り越えることができました。

    今後も全社一丸となって取り組むことができれば、

    さまざまな課題や困難に立ち向かい、乗り越えることができると感じています。

    来年はさらなる飛躍を目指し、ピンチをチャンスに変えていきましょう。

    最後は一本締めで締めたいと思いますので、

    皆様恐縮ではありますがご起立ください。

    それではお手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)





取引先との忘年会の場合

取引先との忘年会で、招待された場合は閉会の挨拶を任されることはほとんどありません。逆に取引先を招待して忘年会を開催した場合は、閉会の挨拶をする可能性もあるので事前に考えておきましょう。取引先への感謝と自社職員への感謝の両方を伝えつつ、抱負と結びの言葉で締めるのがポイントです。


【例文】



  • ご指名いただきました、◯◯部の◯◯です。

    宴もたけなわでございますが、お開きの時間が迫ってまいりました。

    本日はお忙しい中、弊社忘年会にご参加いただきありがとうございました。

    今年1年は◯◯株式会社様のご協力もあって、さまざまなプロジェクトを成功に導くことができました。

    来年もさらなる飛躍を目指して、新たなジャンルにもチャレンジしていく所存です。

    今後とも、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

    最後は1本締めで締めたいと思います。

    皆様、恐縮ではございますがご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

    ありがとうございました。





笑いが取れる面白い挨拶をしたい場合

ゆるい雰囲気の忘年会では、笑いが取れる面白い挨拶をするのもひとつの選択肢です。会がお開きになる頃には、多くの方がお酒を楽しみ、和やかな空気が流れていることも多いので、ラフに挨拶するのもおすすめです。ただし、感謝の気持ちや来年の抱負、手締めなどポイントはおさえておきましょう。


【例文】



  • 宴もたけなわではございますが、

    お時間になりましたので、そろそろお開きとさせていただきます。

    「年を忘れる会」と書いて忘年会と読みますが、

    皆様、忘年会でこの1年の疲れや辛いことは忘れられたでしょうか?

    仕事の内容と会社の場所だけは忘れないようにしましょう。

    今年1年、皆様お疲れ様でした!

    来年も力を合わせて頑張ってまいりましょう。

    それでは最後に、一本締めで締めさせていただきます。

    恐れ入りますがご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)