WRCと分離した「お買い得仕様」エボVII(2001年・CT9A)
ランサーWRCは普通のランサーセディア(6代目ランサー)がベースとなり、役目を終えたかに見えるランエボですが、既にモータースポーツに関係あろうとなかろうと「ランエボを買いたいユーザー」は列をなしてます。
おまけにベースのランサーセディアは元から地味なうえにセダン需要激減、三菱もリコール隠しだのいろいろ見つかって怒られ、イメージダウンで販売激減、もはやランエボを売るしかありませんし、お詫びのつもりかバーゲンプライスのエボVIIはこうして継続しました。
今度は取ってつけたワイドフェンダーではなく自然に3ナンバーですからファミリーセダンとしても違和感ありませんし、機能的にもインプレッサについてて羨ましかった、サイドブレーキ引けば後輪の駆動が解除されるACD(アクティブセンターデフ)もついてます。
車名も先代までは「ランサーのRS(競技向け)かGSR(一般向け)のエボリューション」だったのが、「ランサーエボリューションのRSかGSR」になりましたし、もうランサーセディアよりランサーエボリューションを売る気マンマンです。
価格もエボVI TMEがRSで259.8万円、GSRで327.8〜329.8万円だったのに、新しくて高性能になったエボVIIはRSで251.8万円!GSRなんか299.8万円!しかも今なら…と、オマケまでついてきそうなお買い得っぷりでした。
ベース車が少し大きく重くなったんで心配された戦闘力も問題なく「最新が最強」で、中古車価格も含め歴代ランエボでもっともオトクだと思います。
地味でATがいいお客様〜!エボVII GT-A(2002年・CT9A)
さらにエボVIIは競技ユーザーのみならず、高性能ファミリーセダン、それもAT限定免許しか持っていなかったり、パートナーやお子さんがそうだったりするユーザーにもしっかり売り込むべく、シーケンシャルモードつき電子制御5速AT「INVECS-II」仕様のGT-Aも追加!
「あらやだわ、ボンネットに穴なんて開いてたら雨漏りしてエンジン壊れるんじゃない?トランクの空飛びそうな羽根も下品だし、これでスーパーへ買い物なんか行けないわ…」というユーザーも安心すべく、ボンネット穴もウイングもない仕様を準備!
競技の世界でもジムカーナのATクラスでは最強でしたし、ファミリーセダンとしても…実はそんなに売れなかったらしいのですが、ともかく「これからのランエボはフツーの人にも売ります!」と高らかに宣言したのがGT-Aでした。