WRCのグループAラリーカー時代を終えたランサーだが…

ランサーエボリューション(ランエボ)とは?歴代車種や性能など解説!
グループAマシンとしての役割は終わったけど、それで終わりじゃユーザーが許さない…という意味では、BNR32スカイラインGT-Rと同じ末路をたどったと言えるかもしれない(画像=『MOBY』より 引用)

第2世代(5代目ランサーベース)でWRC用グループAラリーマシンのベース車としての役割を終えたランエボですが、もうその頃には市販車に近いグループN、そして国内外のラリー、ダートトライアル、ジムカーナ、レースで、もう欠かせない存在になっていました。

特に国内最大のライバル、インプレッサWRXが2代目GDB以降は改造範囲の狭い規則での競技向けでは戦闘力を次第に失いつつあり、アマチュアユーザー向けの4WDターボマシンとしては一層存在感を増し、進化しない事が許されない状況に。

もはやランサーの販売促進を目的としたエボリューションモデルではなく、「ランサーエボリューションとして売りさばく」のを目的に、第3世代(6代目ランサーベース)以降は、一般ユーザー向けを視野に入れた独自の進化も遂げていく…という話は後編で!

グループAマシンでなくとも引っ張りだこなランエボの後半生

ランサーエボリューション(ランエボ)とは?歴代車種や性能など解説!
新旧ランサーエボリューションと、右上はランエボならぬWRカーのランサーWRC(画像=『MOBY』より 引用)

本来戦うべきだったWRC(世界ラリー選手権)はグループAマシン時代が終わり、少ない生産台数でも大幅な改造が認められたWRカー時代へ突入、ランサーWRCもランエボではなくランサーをベースにしたもので…あれっそれじゃランエボもういらないのでは?

ところがドッコイ、もはやWRC以外の各種モータースポーツで欠かせない存在、中古車も新車も引っ張りだこな一方、ライバルがだんだんショボくなってきたランエボ需要は衰えず、悲しいことにやめたところでベースのランサーが売れるわけでもありません。

競技ベースだけでなく、単純に「高性能スポーツセダン」としても…なんならスポーツワゴンとしても期待されるようになり、オートマでも乗れなきゃ!と際限なく広がりそうなランサーエボリューションの歴史はどう終わるのか?

サクっと紹介ランサーエボリューション、後編です。