【おさらい】みんなで大家さんの仕組み:投資する価値はある?
おさらいですが「みんなで大家さん」は、ひとつの投資案件に運用会社と複数の志願者が出資し、その利益を分配するという仕組み。1口100万円の出資から参加でき、100万円単位で追加可能です。営業者は、対象不動産から得た賃貸利益を出資割合に応じて各みんなで大家さんシリーズの参加者(出資者)に分配します。
また、手間のかかる管理業務は営業者が行うため、一般的な大家のように管理などの負担がないのが特徴です。みんなで大家さんは6.0~7.0%と高い利回りが想定されており、運用期間が無事満了を迎えると出資元本は返還されます。
みんなで大家さんで投資した案件が満期になった場合、運用終了日から翌々月の月末(最終営業日)に最終の利益分配金と一緒に振込されます。分配金は2カ月に1回振り込まれるため、年間6回も分配金を受け取ることができます。
ただし元本保証があるわけではなく、記事内でもファンド例やバランスシートを読み解いた通り、注意点が非常に多いのも「みんなで大家さん」の特徴です。
「みんなで大家さん」がおすすめの人・おすすめしない人
筆者が話を聞いた宅建士の方によると、みんなで大家さんは「成田空港周辺のプロジェクトに魅力を感じられる方」にはおすすめとのことでした。
一方でバランスシートの状況や、ファンドが成田空港周辺のプロジェクトに偏っていることなどから「適度にリスク分散をしつつも、少額から不動産投資を始めたい方にはREIT(不動産投資信託)の方がおすすめ」とのこと。
いずれにしても、不動産投資を始めるならば幅広く情報を集めましょう。みんなで大家さんにはメリットもありますが、そのメリットにだけ目を向けて投資をすることは極めて危険と言えるでしょう。