足立区や葛飾区では地価が下落しているエリアも

 地価が著しく上がっているエリアがある一方、下がっているエリアもあるので注意が必要です。先の図表2にあるように、葛飾区お花茶屋1丁目と、足立区千住旭町は前年比3.2%の下落となっています。千住旭町は、JR常磐線・東武伊勢崎線などの北千住駅の東側に広がっていますが、東京電機大学のキャンパス開設などでかつての下町エリアのイメージから、若者も注目するエリアに変貌、住宅地としての人気が高まり、地価も大きく上がりました。しかし、実力以上に上がり過ぎため、その反動がきているのかもしれません。

 一時的な反動に過ぎないのか、当分下落が続くのか、今後の動向については慎重な判断が必要でしょう。このように、地価の上昇が続いているといっても、上がり方は一律ではありませんし、エリアによっては下がっているところもあります。場所選びから始める人は、エリアの地価動向をきめ細かくチェックする必要がありそうです。

(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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