足立区・葛飾区の調査地点では下落傾向
つまり、平均すると値上がりしているとはいえ、これまでのように一律に、一本調子に地価が値上がりするのではなく、エリアによって値上がり、値下がりのバラツキが見られるようになっているということです。場所選びは十分に注意して行う必要が出てきます。
東京23区のなかでも都心5区は、富裕層などの強いニーズを背景に、渋谷区・港区・新宿区の調査地点で価格が高騰し、東京23区、ひいては首都圏全般の上昇を牽引しています。その周辺の文京区・目黒区、住環境が良好なエリアが多い世田谷区などの地点についても引き続き地価上昇が続いています。それらのエリアに比べて比較的地価水準が低く、値頃感のある大田区・板橋区・江東区の地点でも上昇が目立っています。ただ、その一方で、足立区・葛飾区の調査地点では下落がみられるようになってきました。価格上昇に対応できない購入検討者が増加しており、東京都区部の上昇率低下をもたらしているとしています。