全般的にジワジワと天井感が強まっている

 その「住宅地価格調査」は四半期に一度実施されており、2023年10月1日時点の調査結果が公表されました。首都圏の調査結果の推移表が図表1です。首都圏全体では、前年同期比の上昇率が0.8%でした。首都圏全体の前年同期比が上昇したのは、2020年第4四半期から13期連続になります。つまり、3年以上首都圏の地価が上がり続けていることになります。特に、東京都下・埼玉県・千葉県の東京都心に近い地点での価格上昇が目立っているようです。

 首都圏のエリア別にみると、東京都区部の上昇率は0.7%でした。首都圏全体と同様に、13期連続での上昇になりますが、野村不動産ソリューションズでは「ただし、調査地点の動向をみると、値上がり地点の減少と値下がり地点の増加により、天井感が増しています」としています。

世田谷区・経堂、住宅地価上昇1位の人気の理由…足立区・葛飾区の一部は下降
(画像=(資料:野村不動産ソリューションズ「ノムコム」)、『Business Journal』より 引用)