スキルや得意、”好き”を活かしながら在宅でできる副業9選
次に、自分のスキルや得意なことを活かしてできる在宅の副業を9つ紹介します。これらの副業は「好きなこと」「やっていて楽しいこと」を仕事にできます。ライフワークとして、やりがいをもって続けていけるでしょう。
デザイナー
■稼ぎやすさ:★★★☆☆
■主なメリット:専門性が高く、本業としても活躍できる
■主なデメリット:実績がないと単価が低くなりがち
■こんな人におすすめ:
- POPを書くなど簡単なデザインをすることが多い人
- 周りから「センスがいい」と言われることが多い人
デザイナーはWebページやバナー、ポスターなどをデザインする仕事です。在宅の副業として始めやすいのはWeb媒体を中心とする「Webデザイナー」でしょう。
デザイナーは専門性が高く始めるハードルがやや高いですが、それがそのままメリットでもあります。同じフリーランス系の仕事でも、ライターや文字起こしと比べてライバルは少ないでしょう。
「センスがないとデザイナーにはなれない」というわけでもありません。「余白の作り方」「配色のルール」など、いいデザインを作るための法則やルールは細かく決まっています。「まずは理論を理解すること」が前提であり、センスの良し悪しはその先の話です。
ただ、デザイナーだからといって好きにデザインができるとは限りません。クライアントと意見が合わずに渾身のデザインを修正しなければならないこともあるでしょう。PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールの使い方を覚えたり、作ったデザインをWeb上に実装するためにプログラミングをしたり、求められる知識も多いです。
イラストレーター
■稼ぎやすさ:★★☆☆☆
■主なメリット:自分の作風を認めてもらいやすい
■主なデメリット:稼げるようになるまでが大変
■こんな人におすすめ:
- 絵を描くのが好きな人
- 趣味の延長で副業がしたい人
イラストレーターはクライアントからの依頼を受けて絵を描いたり、自分で描いた絵を売ったりする仕事です。企業からの依頼以外にも、個人が動画やアイコンに使うイラストを描いたり、「pixivFANBOX」のようなサービスで有料会員を集めたり、さまざまな稼ぎ方があります。
もちろん、ある程度有名になる必要はありますが、デザイナーと比べてイラストレーターは画風や作風、「この人が描いた」という名前が求められる仕事であるため、比較的自分のスタイルを受け入れてもらいやすいこともメリットです。
ちなみにイラストをLINEスタンプにして販売するという方法もありますが、あまり稼げないのでメインの副業としてはおすすめできません。企業や個人の依頼を受けながら、「副業の副業」としてスタンプ販売をする程度に考えておくといいでしょう。
プログラマー
■稼ぎやすさ:★★★☆☆
■主なメリット:キャリアアップの幅が広い
■主なデメリット:仕事ができるレベルになるまでが大変
■こんな人におすすめ:
- もともとプログラミングをやってみたかった(やっている)人
- IT業界への転職を考えていて、副業で実績をつくりたい人
プログラマーはPCやスマホアプリなどを動かすためのプログラム(コード)を書く仕事です。「こういうシステムを作ろう」という設計図に従い、システムを構築するためのコードを書いていきます。
エンジニアと混同されやすい仕事ですが、先述の「システムの設計図」を作るのがエンジニア、設計図に従いコードを書くのがプログラマーです。もちろん、プログラマーからエンジニアにキャリアアップすることはできます。ほかにも「インフラエンジニア」「セキュリティエンジニア」など、キャリアアップの選択肢は多いです。
ただ、プログラミング言語にはいくつもの種類があり、ひとつの言語を使いこなせるようになるだけでも大変です。もともとプログラミングをやりたかったという人、副業から始めていずれは本業にしたいという人でなければ、続けるのが辛くなるかもしれません。
ハンドメイド販売
■稼ぎやすさ:★☆☆☆☆
■主なメリット:趣味を仕事にできる
■主なデメリット:稼ぎづらい
■こんな人におすすめ:
- 稼ぐためというより、趣味の延長として副業がしたい人
- 趣味で作ったハンドメイド品の処分に困っている人
ハンドメイド販売は手作りの作品を、主にフリマアプリやECサイトなどで販売する副業です。
基本的にクライアントはいないため自由度が高く、好きに作って好きに売るも良し、売れ行きやSNSでの反応を見ながら売れる作品を研究するも良しです。デザイナーやイラストレーターなどのクリエイティブな副業の中でも、自由度はトップクラスでしょう。
ただし、ハンドメイドであるため作れる数には限界があり、稼げる金額はそう多くないでしょう。よほど有名な作家なら高単価での販売もできますが、そこまでたどり着くには時間も労力もかかります。
BASEのような無料でショップを開けるツールを使い、趣味の延長として取り組むのがおすすめです。
ネットショップ運営
■稼ぎやすさ:★★★☆☆
■主なメリット:仕組み化による効率化がしやすく稼ぎやすい
■主なデメリット:在庫を抱えるリスクがある
■こんな人におすすめ:
- マーケティングに詳しい人
- 細かい数字が好きな人
ネットショップ運営はAmazonや楽天市場などのECモールに出店したり、自分でECサイトを開いたりして商品を販売する副業です。商品は自分で作るのではなく仕入れるので、ハンドメイド販売と違って稼げる上限は高いです。
ネットショップ運営ではWebを使った集客(Webマーケティング)が大切です。SNSでアカウントを運用したり広告を出したり、軌道に乗ってきたら集客のためのWebサイトを作ったりするのもいいでしょう。
これらの作業に時間はかかりますが、ショップが軌道に乗ってからは仕組み化や外注などで効率化することもできます。マーケティングの仕事をしている人が、本業の知識を活かして副業をするということも多いです。
ネットショップ運営やWebマーケティングでは閲覧数やクリック数などのデータを分析することが欠かせないので、数字と向き合うことが苦にならない人にもおすすめです。
ブログ
■稼ぎやすさ:★★☆☆☆
■主なメリット:ほかのビジネスにつなげやすい
■主なデメリット:更新をやめると収入が下がることが多い
■こんな人におすすめ:
- 特別な知識や経験がある人
- 戦略を考えるのが好きな人
ブログを書いて広告収入を得たり、ブログを起点に自分のビジネスや商品を販売したりする副業です。
一般的にはブログに広告を載せて掲載料や成果報酬をもらうことが多いです。広告は大きく2種類あります。「アドセンス広告」は広告が表示されるだけで報酬が発生しますが単価が低く、かなりの閲覧数が求められるでしょう。「アフィリエイト広告」では広告クリックからの問い合わせや成約などが報酬発生の条件です。報酬発生のハードルは高いものの単価が高く、基本的にはアフィリエイト広告の収益が大きくなるでしょう。
広告ではなく、自分のビジネスや商品を売るためにブログを活用する手もあります。たとえばブログで情報発信してファンをつくり、自分のオンラインサロンに誘導したり、ブログ運営のノウハウやコンサルティングを販売したりする方法です。「ブログを起点としてどんなビジネスをしようか」という戦略を考えることで、稼げる金額は高くなっていくでしょう。
ちなみに、ブログに対して「不労所得」というイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、ブログは更新をやめると閲覧数も減り、収入も下がることが多いです。「一度ブログが完成したら後は何もしなくていい」という不労所得ではなく、「半不労所得」として考えておくといいでしょう。
YouTuber・Vtuber
■稼ぎやすさ:★★★☆☆
■主なメリット:アイデア次第で好きなことをそのまま副業にできる
■主なデメリット:ライバルが多く、収益化のハードルも高い
■こんな人におすすめ:
- コツコツ続けている趣味や特技がある人
- エンタメに興味がある人
YouTuber・Vtuberは、YouTubeで動画を投稿したりライブ配信をしたりする副業です。YouTuberの中でもアバターを使って活動している人を「Vtuber」といいます。
YouTuberは好きなことをそのまま副業にできることがメリットです。たとえばゲームが好きな人ならゲーム実況はもちろん、攻略法やストーリーの解説をするのもいいでしょう。本の要約や漫画動画、料理、スポーツなど、さまざまなYouTuberが活躍しています。
アバターを使うVtuberには顔出しをしなくていいというメリットがありますが、アバターで表現できることには限りがあり、YouTuberと比べると自由度は低くなります。「顔出ししたくないから」ではなく、「Vtuberが好きだから」という人の方が上手くいきやすいでしょう。
YouTuberにもVtuberにもいえることですが、YouTubeの収益化のハードルは高いです。「チャンネル登録者数500人以上」「過去1年での動画の総再生時間3,000時間以上」などの条件を満たさなければならず、初収益を得るまでにそれなりの時間がかかるでしょう。
ライブ配信
■稼ぎやすさ:★★☆☆☆
■主なメリット:事務所に所属すれば時給がもらえることも
■主なデメリット:媒体にもよるがトラブルが起こることも
■こんな人におすすめ:
- 喋ることが好きな人
- 夜型の人
ライブ配信は、「17LIVE」「Pococha」などのライブ配信サービスを通して、リアルタイムの配信をする副業です。アバターを使って顔出しなしで配信をすることもできます。
ゲーム実況や作業配信などをする人もいますが、喋りメインの配信者(ライバー)が多いです。配信内容にかかわらずリスナーとの会話が重要で、リスナーが打ったチャットを拾って話を広げたり、雑談をしたりします。
ライバーの収入の多くはリスナーからの投げ銭ですが、事務所に所属すれば時給がもらえることもあります。時給がもらえる期間は最初の数ヵ月であることが多いため、時給期間中にいかにファンを増やすかが大切です。
ライブ配信の視聴者は夕方から増え始めます。深夜になるとアクティブな視聴者は減りますが、睡眠導入や寂しさを紛らわせたいなどの目的の人も多く、ファンを獲得しやすいです。喋ることが好きな人はもちろん、夜型で固定の時間に配信できる人にもおすすめです。
ただ、配信サービスの中には「誰が誰のリスナーを取った」のような、ライバー同士のトラブルが多いものもあります。身バレはもちろん、トラブルに巻き込まれないよう気をつけながら取り組みましょう。
せどり
■稼ぎやすさ:★★☆☆☆
■主なメリット:販売系の副業の中でははじめやすい
■主なデメリット:在庫を抱えるリスクがある
■こんな人におすすめ:
- スキマ時間を使って副業がしたい人
- 詳しいジャンルがあり、売れるものを見極められる人
せどりは商品を安く買って高く売り、その差額で利益を得る副業です。限定品や品薄の人気商品などを買占め極端に高く販売する「転売」に対し、せどりはあくまでも常識の範囲内で売買をします。
商品をメーカーや海外などから仕入れるネットショップと異なり、せどりは街のお店やネットショップの安売り、フリマアプリやリサイクルショップで安く売られている商品などを売買します。販売系の副業の中では始めやすいでしょう(中古品を扱う場合、古物商許可が必要です)。