社内勉強会の進め方

社内勉強会にはいくつかスタイルがあります。進め方や意識したいポイントが異なるので、社内勉強会の開催を検討している方は参考にしてみてください。

プロを招いた講義スタイル

第一線で活躍している方から専門スキルや実践スキルを学びたいメンバーが多い場合は、プロを招いた講義スタイルがおすすめです。

プロに登壇してもらう際、まずは勉強会の目的を明確化したうえで当日話してほしい内容を伝えます。お互いに意見を出し合いながらプログラムを組みましょう。

当日は勉強会を企画しているメンバーが司会を務め、プログラムを進行します。あまり長いと登壇者も受講者も集中が切れてしまうため、時間は講義・質疑応答・懇談会を含めて60〜90分が目安です。

講義スタイルは受講者が受動的になるので、参加者によって理解度に差が出る可能性があります。能動的に参加し、参加者の満足度を高められる工夫が必要です。また、講師を外部から呼ぶため講師料がかかることも留意しておきましょう。

テーマを決めたディスカッション

テーマを決めたディスカッションは、社内のみで完結した勉強会を開催する場合におすすめです。当日用意したテーマについて複数に分けられたグループごとに話し合いを行い、最終的に各グループごとに1つの考えを発表します。

ディスカッションで大切なのは、ファシリテーターの存在です。グループメンバー全員が意見を発しやすい雰囲気を作るほか、脱線した際に軌道修正するなどリーダー的な素質が求められます。事前にファシリテーターをお願いしたいと伝え、意識してほしいことを共有しておくと目的に沿ったディスカッションが実現します。

調べた内容を発表するプレゼン方式

調べた内容を発表するプレゼン方式の社内勉強会は、従業員のプレゼンを上達させるのに役立ちます。発表者は持ち回り制にし、勉強会の参加者は発表を聞いてその内容とプレゼンのパフォーマンスの両面からフィードバックを行います。

テーマはある発表者が自由に決めて良いルールにするのがおすすめ。毎週決まった曜日と時間を確保し、1時間程度でプレゼンとフィードバックが終わることを目安にしましょう。

講師役は勉強会のメンバーから次の講師役を指名します。お互いのプレゼンを聞くことで、回を追うごとにプレゼンの上達が期待できるでしょう。

ハッカソン

ハッカソンとは「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」をくっつけて作られた造語のことで、決められた期間内で与えられたテーマを解決するためのアイデアをチームごとに出し、その成果を競い合う開発イベントのひとつです。

主にエンジニアやデザイナー、プログラマーをメインとしたソフトウェア開発のために行われます。ハッカソンには、一般ハッカソン・社内ハッカソン・産学連携ハッカソンなどがありますが、それぞれ規模は異なるものの進め方に大きな違いはありません。

ハッカソンは事前準備が非常に大切。まず、Wi-Fi環境やコンセントの確保、延長コードの用意などソフトウェア開発がしやすい会場を選びます。その後、当日のテーマ決めやチーム分け、タイムスケジュールの組み立てなどを行います。審査員の選定や審査方法も決めなくてはなりません。

開催後は参加者へのフォローアップも重要なポイント。参加者アンケートを実施するほか、優勝したチームへの取材を自社ブログで公開するのもおすすめです。