日本アンガーマネジメント協会の「アンガーマネジメント診断」

一口に怒りと言っても、人によって怒りを感じるシーンやシチュエーションはさまざま。まずは、自分が何に対して怒りやすいのかを把握しておきましょう。日本アンガーマネジメント協会の「アンガーマネジメント診断」では、怒りを6つのタイプに分けています。各タイプの特徴と対処法を知り、適切に対策しましょう。

公明正大タイプ

公明正大タイプ」は、正義感が強いのが特徴。曲がったことが嫌いなため、ルール違反やマナー違反があると怒りを覚えやすく、場面や立場に関係なく物事に介入しすぎてしまいます。

ちょっとした不正が許せないタイプでもあります。「〜するべき」「〜であるべき」という考えを相手に押し付けないようにして対応すれば、アンガーマネジメントが身につきます。他者に対して寛容になれるよう意識しましょう。

博学多才タイプ

博学多才タイプ」は、向上心が強いのが特徴。さまざまな物事に対して意欲的に取り組みますが完璧主義の傾向があるため、他人にも自分にも厳しくなりすぎてしまいます。

成長を意識し行動し続けるのは素晴らしいことですが、全ての人がそれをできるわけではありません。全ての物事が白黒付けられるわけでもありません。中間的な意見の存在を認め、「〜するべき」という思考を相手に押し付けないように意識しましょう。

威風堂々タイプ

威風堂々タイプ」は、自分に自信を持っているのが特徴。リーダー的素質があるため、さまざまな場面で人から頼られます。プライドが高い反面、自分の思い通りにならないことがあるとすぐに怒りやストレスを感じてしまいます。

自信がある故に、少しのことでも「自分が軽んじられた」「否定された」と受け取りやすいのも威風堂々タイプの特徴。自分以外の人が評価されたとして、それが自身の評価の低下に繋がるのではないと、捉え方を変えるアンガーマネジメントが必要です。

天真らんまんタイプ

天真らんまんタイプ」は、考えや感情を素直に表現できるのが特徴。はっきりと意思表示をし、ためらうことなく行動に移せるタイプです。

発言や行動を制限されると不満やストレスを感じてしまいます。言いたいことをはっきり言わない人と接しているときも、怒りを感じやすいタイプです。

そこでいつものようにストレートに伝えると人間関係に亀裂が生じかねません。怒りを感じたときは相手の考えをじっくりと聞いたり、周囲の意見を参考にしたりと一度立ち止まってみましょう。どんなときでも意見をはっきりと言うことが最善ではないと学ぶことができれば、怒りに対して冷静になれるはずです。

外柔内剛タイプ

外柔内剛タイプ」は、確固たる強い意志を持っているのが特徴。一見、穏やかで人当たりが良いため頼まれごとをされやすく、また我慢強さも持っています。

自分のルールや信条を曲げることができないので、そこからそれた事柄に遭遇するとストレスを感じがち。自分とは異なる他人の意見や価値観に触れるなど、ささいなことで怒りを覚えます。

やりたくないことの基準を決め、例え頼まれたとしても断る勇気を持つことがアンガーマネジメントの第一歩。自分と異なる考えを持つ他者と対立しあわないよう、そうした可能性がある機会をまず減らしましょう。

用心堅固タイプ

用心堅固タイプ」は、真面目な性格で慎重な行動を心掛けているのが特徴。自分を含めて物事を冷静に見れるため警戒心が強く、それ故に他人に頼ることが苦手です。予期せぬ出来事に対してストレスを感じやすく、リスクを避けるために行動します。

他者への思い込みが強いタイプで、勝手に人と自分を比べて怒りを覚えます。まずは一度信用して頼ることが必要。それに慣れていくことでアンガーマネジメントが達成できます。