■ 度重なる炎上を経験したが、なぜ「炎上」をやめたのか

さてこれまで、数多くの炎上を経験してきました。今回3つの大きな炎上を紹介しましたが、小さな炎上を含めるとまだまだ多くの炎上事件があります。

そして「炎上は美味い」という「炎上マーケティング」の手法は、自分だけでなく世間的にも認知され、「エイプリルフール」などでクリーンに利用する企業も沢山でてくるようになりました。

なら、クリーンな手法を活用すればいいだけなのに、「なぜ炎上をやめたのか」。誰もが疑問に思っているかもしれません。

それを最後に話して終わりにしようと思うのですが、理由は2つあり「炎上の大衆化」と、「自分と世間の感覚のズレ」です。

今やSNSで誰もが炎上する時代。「ブロガー」だからとか「有名人だから」とかそういうものでもなく、例えばお店で不適切な行為をする「バイトテロ」などは、やろうと思えば誰でもできます。バイト先でバカな行為をして、写真を撮り、SNSに投稿するだけでOK。

さて、ここまで炎上が身近なものになってしまった昨今、それは果たして自分だけの特技なのでしょうか。もはや自分だけの「オンリーワンの特技」ではなくなり、誰でも簡単にできてしまうようになっています。

しかも現在では、周辺の参加者も増え、筆者のように自ら燃える「自爆型」の炎上ではなく、他人を攻撃して楽しむ「娯楽型炎上」へと変化。正直、恐ろしいことになっています。

そしてもう一つの理由である「自分と世間の感覚のズレ」。これまでに散々書いてきたことからおわかりいただけるように、炎上の渦中にいすぎると、段々それに慣れすぎてしまい他人との感覚のズレが起きてしまっていました。これはとても怖いこと。狙わずして炎上させてしまった経験で一番実感しました。

もう今後は「湯川晃」名義で、炎上をさせることばかりか、そもそも「秒刊SUNDAY」も辞めているので、湯川名義での執筆すら無いでしょう。実質今回は「湯川晃」としての最後の記事になるかと思います。

今まで本当に多くの方に迷惑をかけ、そして怒り狂わせてきたかと思うのですが、今の皆さんに言えることは唯一つ。

「炎上はやめろ」。

なぜなら、炎上したあかつきに生み出される「人の恨み」や「個人情報漏洩」というデジタルタトゥの副産物は、今後一生消えることはないのです。当事者が言うのだから間違いない。

そう、永遠に……。

以上、オッサンの戯言記事でした。

<参考>
なぜ秒刊SUNDAYはわざと炎上する方向に進むのか?
※本文掲載の秒刊SUNDAYの画像は、湯川晃運営時代の歴代画面です。

(湯川晃)

提供元・おたくま経済新聞

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