3代目では車体を大型化 ツーリングも初登場

(画像=ぐっと長く、なめらかなボディを持って登場した3代目。写真は直6 DOHC 3.5リッターエンジンを積むM5で、当初の最高出力は315psだった。特徴的な17インチホイールは、「アルミホイール+ディッシュカバー」というスタイル。、『CARSMEET WEB』より引用)

(画像=今や5シリーズでは欠かせない存在のツーリングは、3代目のモデルライフ途上で追加された。、『CARSMEET WEB』より引用)
3代目(E34)は、1988年に登場。全長約100mm、全幅約50mm、ホイールベースが140mm伸ばされたことで、このクラスでは欠点ともいえた車体の小ささを克服。上位車種の「7シリーズ」の雰囲気を上手に取り入れたなめらかなデザインを採用しており、Eセグメント車にふさわしい存在感を得た。また、1991年には5シリーズ初のステーションワゴン「ツーリング」も追加されている。
発売開始時は、車体が大きくなったことで4気筒モデルはドロップし、「520i」「525i」「530i」「535i」「524td」でスタートするも、のちに4気筒の「518i」が復活。1992年には「535i」がV8エンジンの「530i」「540i」に置き換えられた。「M5」の直6エンジンは排気量を3453ccから3535ccに拡大、最高出力315psをマークしたが、1992年には3.8L・340psへとパワーアップしている。
完成度の高いデザインが魅力の4代目

(画像=BMWに在籍していた日本人デザイナー、永島譲二氏がデザインを手がけた4代目5シリーズ。、『CARSMEET WEB』より引用)
4代目5シリーズ(E39)は1996年から2003年まで販売された。3代目に似たフォルムを残しつつ、まろやかな面と整理されたディティールによって、洗練されたイメージを持つ。軽量化のためにシャーシにアルミを多用。エアバッグ、トラクションコントロールなどの安全装備が充実しており、電子制御デバイスも数多く盛り込まれている。
やはりエンジンバリエーションは多く、ガソリン・ディーゼル共に豊富に用意された。ツーリングは1997年に追加。1999年には、現在では販売の主流を占める「Mスポーツ」モデルが設定されている。M5はついに直6ではなくなり、400psを絞り出すV8 DOHC 5Lというモンスターエンジンを搭載する。