初代5シリーズは1972年登場

【ニューモデル情報通】Vol.15 8代目となる「BMW 5シリーズ」が日本デビュー! 約50年にわたるその歴史を知る
(画像=初代5シリーズは1972年の登場。初代3シリーズが1975年なので、実はそれよりも出現が早い。写真は「520」。エンジンは直4SOHC+キャブで、最高出力は115ps。、『CARSMEET WEB』より引用)

そして1972年、初代5シリーズ(E12)がデビュー。いかにも70年代的モダンなディティールを持つデザインは社内によるもの。車体・ホイールベースともに拡大され、広い室内空間を確保している。

エンジンは2000から引き継いだ直4 SOHC 2Lを搭載。インジェクション仕様の「520i」では130psを発生した。さらに1973年には2500用の直6 SOHC 2.5Lを積んだ「525」を、翌年には1.8Lの「518」、2.8Lの「528」を追加してバリエーションを拡充していった。さらに1977年にはフェイスリフト。同年、2L版は直6に置き換えられている。

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(画像=クリーンで上品な初代5シリーズのリアビュー。デビュー時は左のようにさらにシンプルな佇まいだったが、1977年のマイナーチェンジでテールライトを大型化した。、『CARSMEET WEB』より引用)

初めて「M5」が設定された2代目

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(画像=1981年に発売を開始した2代目5シリーズ。写真は、かの「M1」用ユニット「M88」を搭載した「M5」。ノーマル状態のM5では、派手なエアダムなども持っておらず、まさに「羊の皮を被った狼」の表現がぴったりである。、『CARSMEET WEB』より引用)

1981年にフルモデルチェンジを受けて2代目となった5シリーズ(E28)。初代から多くの外装パーツを流用しつつ、各部のリファインによって新しいクルマに生まれ変わっていたが、Eセグメント車としては小さめな、おおむね5ナンバー規格に収まるコンパクトな車体も引き継いでいた。現代の目からすると、その「小ささ」に驚かされる。

バリエーションは豊富で、1987年までに4気筒の「518/518i」、直6の「520i」「525i」「528i」「535i」、直6ディーゼルターボの「524td」、燃費重視の「e(イータ)エンジン」を積んだ「525e(日本・北米では528e)」などが用意された。そしてこの代で初めて「M5」が誕生。286psを誇る「M1」用の直6DOHC 3.5Lユニットが搭載されていた。