【新旧共通】つみたてNISAではどのような時に損失が発生するの?
新旧を問わず、つみたてNISAは元本割れのリスクがあります。具体的に、つみたてNISAではどのような時に損失が発生するのでしょうか。
つみたてNISAでは購入時より価格が下がっているときに金融商品を売却すると損失が発生します。また、運用益が出ていても手数料が上回る場合も損失が生じます
つみたてNISAについてよくある「誤解」とは
初心者向けの投資方法として真っ先に名前が挙がるつみたてNISAですが、その分誤解や思い込みが生じることも。つみたてNISAについて、よくある誤解をまとめました。
つみたてNISAで投資している商品は売却できない?
つみたてNISAで投資している金融商品は、いつでも売却できます。ただし、売却注文が確定する約定日から1週間〜10日間ほどかかる場合があるため、現金化を急いでいる場合は注意が必要です。
数千円~1万円などの少額投資では意味が無い?
つみたてNISAは長期に渡って少額を積み立てることを前提としており、確かに一攫千金は期待できません。しかし、少額でも長期積み立てすることによって、最終的にまとまった収益を獲得できる可能性が高いと言えます。
たとえば、月の積立金が1万円で、運用利率4%を想定したつみたてNISAの資産形成シミュレーションは、以下の表のようになります。
積立期間 | 積立総額 | 運用収益額 |
1年 | 12万2,225円 | 2,225円 |
5年 | 66万2,990円 | 6万2,990円 |
10年 | 147万2,498円 | 27万2,498円 |
15年 | 246万905円 | 66万905円 |
20年 | 366万7,746円 | 126万7,746円 |
参考元:金融庁資産運用シミュレーション
特に初心者は、数千円~1万円の少額投資から始めると、損失リスクを抑えて投資できます。少額投資は、積み立て投資をすれば、しっかり資産形成ができるので意味が無いとは言えません。
元本割れのリスクが大きいのでは?
短期的に見ると元本割れのリスクはあります。しかし「20年間投資した場合」には、金融庁の調査によると元本割れリスクは消失するとされています。
国内外の株式・債権に積立・分散投資した場合の収益率を、保有期間5年(左)と20年(右)で過去の実績に沿って出現頻度をまとめたグラフ。保有期間20年のグラフを見ると、元本割れの出現確率がゼロになっていることがわかります
(画像引用元:金融庁NISA特設ウェブサイト「教えて虫とり先生」)
スタンダードな国際分散投資を20年間続けることで、一時的に元本割れするタイミングがあったとしても、全体としてプラスに収束していく確率が極めて高いと言えます。よって一時的な元本割れは過剰に気にせず、淡々と積み立てていくのがベターです。