「EOS Rシステム」の圧倒的な表現力で勝負、動画やVRなど新たな対応も

 iPhoneを筆頭にスマホカメラの高性能化が進み、初心者でも綺麗な画像や動画を撮れるようになっている。こうした状況において、一眼レフ・ミラーレスなどの専用カメラの行く末が気になるところだ。キヤノンにおいてカメラ関連のセグメントであるイメージンググループの売上比率は20%と依然として高い。そこで「スマホのカメラが高性能化している中、コンシューマー向け商品においてどのような戦略をとっていくのか」という質問したところ、次のような回答を得た。

 スマホカメラは高性能化しているものの、光学技術・大型センサーによって作られるカメラ画像の情報量・画質は圧倒的に優位であり、キヤノンは今後も、より「きれい」「映える」映像を撮りたいというニーズに対応していくようだ。具体的には、「EOS Rシステム」搭載カメラにおいてフルサイズからエントリーモデルまで提供し、ラインアップ強化を進めるとしている。一眼レフ製品を提供しつつもEOS R システム搭載カメラを拡充させるということはやはり、ミラーレスへのシフトを強化するということなのだろう。同社が言うように今後、初心者から上級者向けまで同システム搭載型のミラーレスが次々に発売されていくものとみられる。

 加えて、通常の動画撮影やVR映像撮影に対応した製品も拡大するとのこと。YouTubeやInstagram用動画を片手で簡単に撮れるVlogカメラ「PowerShot V10」を6月に発売するほか、VRレンズもすでに発売されている。