Kissを外したのは世界名称の「EOS R」シリーズに統一するため

「エントリーモデルとして知られるEOS Kissシリーズが更新されないのはなぜか、スマホカメラの高性能化による初心者の一眼レフ離れが背景にあるためか」という質問に対し、キヤノンは、そもそも初心者向け一眼レフ/ミラーレスの需要が減少しているとは考えていないと回答した。プロからエントリーまでを対象としたフルラインアップ戦略をとっているため、初心者向けモデルから撤退を決めたわけではないという。今年3月に発売された「EOS R50」は「EOS Kiss M2」のコンセプトを受け継いだミラーレス一眼であり、5月には小型・軽量、初心者向けを訴求した「EOS R100」も発売されている。製品名にKissを付けなかったのは全世界で統一名称を使うためだそうだ。EOS Kissというブランド名はもともと国内向けにしか展開されておらず、例えば20年発売の一眼レフ「EOS Kiss X10i」の北米名称は「EOS Rebel T8i」である。