テントの加水分解の対処方法2
すべて自分でする方法
自分でする方法を紹介します。修理はできないとされていますが、一度コーティングを落として再度自分でコーティングをするという方法があります。完璧な修理にはなりませんが、コーティングを落とすのでベタつきなども綺麗に落とせます。注意してほしいのはコーティングをすべて落とすため、ロゴのプリントが消えたり耐水性が全て失われることです。
重曹で落とす
重曹を水に溶かしてそこにフライシートを漬け込みます。数時間~数日漬け込むと裏面を手でこすってみてください。消しカスのようにポロポロとしたゴミが出てきますよ。これがコーティングです。しっかり落としたら水でしっかり洗い流して乾燥させましょう。自分で処理するのはあまり推奨されないやり方となるため自己責任でお試しください。
再度コーティングする
コーティングがないと雨が一瞬で染み込むので、自分で加工しましょう。PUコーティングはできないためシリコン系の撥水剤を使います。人気なのは信越化学工業のポロンTです。小さいテントだと設営した状態で塗るといいでしょう。刷毛でまんべんなく塗ります。完全に修理できるものはありませんが、コーティングをすることで少しでも雨が染み込まないようにします。ポロンTは揮発性が高いので屋外でしましょう。
シームテープを張替え
重曹で洗うとシームテープも剥がれたり、劣化したりするので張り替えます。シームテープは市販されているので交換していきましょう。テープ状のものだけではなく塗り込むタイプもあります。
床用ウレタンワックスについて
フローリング ウレタンワックス
床用ウレタンワックスを使うという方法も人気が出てきました。素材にウレタンが入っているため、フライシートのコーティングと似ています。同じようにサラサラになりますよ。洗濯してきれいにしたあと塗っていくだけです。
修理できないので予防が大事
化学物質を使った素材だと必ず加水分解が起きます。この現象を確実に防ぐ事はできません。何年かすると発生します。自分で再加工しても数ヶ月から数年経つと再び加工が必要になりますよ。そこで大切なのは予防してできるだけ加水分解を遅らせるようにするということです。素材にもよりますがきちんと管理すると、加水分解が発生する速度を遅くできますよ。
予防とは
加水分解は完全に予防することはできませんが、少しでも発生を遅らせる対処すをしましょう。テントを購入する際に素材を気にしてみたり、メンテナンスをしっかりしてみたりするなど、細かなところまで意識してみてください。
テントの加水分解の予防方法1
加水分解が発生しないテントを選ぶ
そもそも加水分解が発生する理由は、化学物質をコーティングに使っているからです。コットンテントのように天然繊維でできていものなら、発生することはありません。ポリコットンも同様に天然繊維が使われているので多少発生しにくくなるでしょう。またテントを選ぶときは材質に注目して、PUコーティングとなっているものはいずれ加水分解を起こす素材なので避けると大丈夫です。前述したようにPUとはポリウレタンのことです。