テントの加水分解の症状4
耐水圧が0に
ポリウレタンやシームテープの劣化は、最終的には耐水圧が0mmになるということ。雨に対して何の対処もできない状態になります。ポリエステルはテントでよく使われていますが、それ自体が水に強いというわけではありません。表面にある撥水加工や、内側のポリウレタンで、水が染み込まない加工をしているだけです。劣化して防水加工がなくなるといとも簡単に内部に水が染み込みますよ。
シームテープだけしか張り替えられない
剥がれたシームテープは張替えできますが、剥がれたポリウレタンを修理するのは不可能です。シームテープだけでは水を防げません。素材に関係なくポリウレタンが完全に剥がれたら買い替え時となります。
テントの加水分解の原因
ポリウレタンを悪くする水分とは
水が加水分解の原因ですが、具体的にどんな水が劣化を起こすのか紹介していきますね。キャンプでは水分を100%防ぐというのはできません。地面からの湿気、人間の呼吸、空気中、雨など、至るところに水分があります。またキャンプ中だけではなく家に帰ってテントを保管しているときも空気中の水分や湿度は影響してきます。どんなに頑張っても何年かすると水分による影響が出始めるものです。
濡れなくても起きる
結露や雨で直接裏側が濡れなくても、高温多湿な日本では空気中の水分でも分解が始まると言われています。雨キャンプも人気ですが、同じテントを何年も使いたいという方は湿度が高い日にキャンプしないほうがいいでしょう。