BLUETTIのポータブル電源AC60と車中泊してみた

BLUETTI_AC60
BLUETTIのAC60があればワーケーション環境での電力確保の悩みをまとめて解決してくれる。

車内泊する機会があったのでAC60を持ち出してみた。しかも、関係各誌の締め切り直前で車内で原稿を書く必要があるという、AC60の実力を試すにはうってつけの状況だ。

僕は二輪関係のフリーランスライターだが、最近は文章を書くだけでなく写真や動画も撮る。となると、宿泊先での機材の充電スケジュールには結構気をつかう。これにスマートフォンやポケットWi-Fi、ラップトップパソコンなどが加わると結構な量で充電時間もかなり長くなる。充電環境が脆弱でカメラの予備バッテリー充電が終わらなくて寝られない……なんて状況は最悪なんだよね。AC60のようにPDによる急速充電機能が使えるなら充電速度も早くてとても助かるのだ。

BLUETTI_AC60
最近は、カメラやノートパソコンの充電方式にPDが増えていることもあり、ポータブル電源はUSB-CでPD対応であることがもはや必須。音が出るのは電動ケトルなどの高出力機器使用時にファンが回った時くらい。就寝時の静音性もバッチリである。

また今回のように原稿を書く必要があるとなれば、パソコンも稼働させたままにする必要があったのだが……、なんとAC60の存在ひとつで、ずっと悩んできた充電環境問題が全て解決してしまったのである。スマートフォンとポケットWi-Fiに充電しながら、ノートパソコンを使っていても30時間近い稼働可能時間が表示されていた。

ブルーティ AC60
AC60の上面は、ワイヤレス充電ポイントになっており対応の機器は置いておくだけで充電スタート。出力も5W、7.5W、10W、15W対応で充電速度もそれなりに早い。車内泊中はAC60の上が僕のスマホ置き場になった。

車内泊していて意外と便利だと感じたのは専用アプリの存在だ。Bluetooth接続するとアプリ上でAC60の電力残量や使用量&給電量などの状況が把握できるようになるほか、AC/DC給電のON/OFF、背面のLEDライトのコントロールなどもアプリ経由で行える。

つまり、AC60を車内の奥まった場所に設置しても、Bluetooth接続さえしておけば本体に触れることなく携帯電話で充電状況がわかり、コントロールできるということ。搭載スペースが限られる車内泊用途のおいてこの機能はかなり重宝する。

BLUETTI_AC60
専用アプリを使えば、離れたところからバッテリーの状況を確認したり、給電やLEDライトのON/OFFといったコントロールが可能。車内の奥まった場所にAC60を設置できるということだ。
BLUETTI_AC60
AC60の背面には、暖色系のLED発光部があり、強/弱、SOS信号などとして使えるようになっている。
ブルーティのAC60と車中泊
ノートパソコン、スマートフォンとポケットWi-Fiくらいなら、AC60ひとつあれば20時間以上は稼働させられることが判明。背面のLEDも暖色なので車内泊でくつろぐような場合に使いやすい。

また道中、アクセサリーソケットからの充電機能も試してみた。AC60のパネル表示によれば走行時にN-VANから供給される電力は90W前後で、1時間あたり20%くらいずつ電力が回復していく。さすがに家庭用コンセントでは1.5時間ほどでフルになる印象なのでそれに比べればかなり遅いが、走行しながらの充電と考えると体感的にかなり充電スピードが早く、“出先でなかなか充電がたまらなくて困る”というような状況には陥らなかった