BLUETTIのAC60を使って電気ケトルでお湯を沸かす!

ブルーティ AC60
出先でお湯を沸かしてカップラーメンやコーヒーが飲みたいのだ。

AC60のAC出力は最大600W……で通常1000W以上が必要な電気ケトルは使えないハズなのだが、「1200W対応電力リフトモード」という機能を備えており、1200Wまでの電子機器を稼働させることができるようになっている。どう考えても計算が合わない……魔法のようだが魔法ではなく、タネを明かせば1200Wまでの機器を半分の600Wの電力で“なんとか動かす”という機能である。

ブルーティ AC60
AC60の「1200W対応電力リフトモード」を使えば1200Wまでの電子機器を使えるようになる。

今回、僕が用意したのは消費電力1000Wの電気ケトルなのだが、600W以上の機器がちゃんと動いて本当にお湯が沸くからびっくり。ただし、本来1000W必要なところを約600Wで動かすことになるため、そのぶん時間はかかる。約20°の水1リットルを100°にするのに平均11分ほどかかった。

ブルーティ AC60
デジタルパネルの情報は、中央部に電池残量(残量91%でこの使い具合だと0.5時間で空になる)、右が使用中の電力量(581W)。左は入力電力量。

またAC60は、小型でコンパクトなぶんそれほどバッテリー容量が大きくはない。数値で言えば403.2Wh (18Ah)ほどだが、 電力満タン状態から1リットルのお湯を沸かすと1度目は65%ほどまで電池残量が減った。そのまま連続使用でお湯を沸かすと、やはりみるみる電池残量は減っていき、2回目もしっかりお湯を沸かせたが、3回目は途中で電力切れとなってしまった。

ブルーティ AC60で湯沸しテスト
1ℓの水を100°にするのに約11分。本来1000Wで動かすところを約600Wで動かしているのでそれなりに時間はかかるが、出先で簡単にお湯を沸かせることが重要だ。

僕の場合、出先でそう頻繁にお湯を沸かすわけではないので、このスペックで十分である。お湯を何回も沸かす必要があるなら、後で紹介する拡張電源のB80接続すれば、計算上8回、8ℓくらいのお湯を沸かせることになる。

BLUETTI AC60
3回目の湯沸中に電池残量がほぼゼロになり、電気ケトルの電源が勝手に落ちた。

ちなみに自宅で使っているティファール製の1250W電気ケトルでも試してみたが、こちらはオーバーロードの表示が出て動かなかった。「1200W対応電力リフトモード」はきっちり1200W以下の機器である必要があるようだ。