- 日本の金融勘定 対GDP比の特徴
今回は、日本の各経済主体の金融勘定について、対GDP比で特徴を眺めてみました。
対GDP比にすることで、経済活動の規模に対する金融取引の割合がより掴みやすくなったのではないでしょうか。
①バブル崩壊(1989年)まで、②1990~1990年代後半、③1990年代後半~2011年頃まで、④2012年頃以降と、大きく4つの局面があるように見受けられます。
バブルによって過剰に抱えた負債や、過剰に高まった金融資産の取引が、②の混乱期、③の調整期を経て調整され、④の時期になってある程度元に戻ったような印象です。
ただし、家計の資金過不足は以前の水準から見れば半減していますし、企業は黒字主体に変化したままです。
ある程度正常化された部分と、変質してしまった部分を抱えているのかもしれませんね。
皆さんはどのように考えますか?
編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2023年5月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。