<物価>

・多くの地区で物価上昇がゆるやかになったものの、インフレ圧力は依然として広範囲に及んでいる。 ・一部の地区では、エネルギーや原材料を中心に投入コストがさらに上昇したと報告されたが、運賃や輸送費については若干の緩和が報告された。 ・複数の地区では、企業がコスト負担を消費者に転嫁することが難しくなっていると指摘した。 ・販売価格は、ほとんどの地区でゆるやかに上昇し、一部の地区では鈍化がみられた。 ・住宅価格は概ね横ばいか若干の下落、賃料は横ばいか上昇と報告された。 ・しかし、住宅価格と賃料は依然として高水準であり、住宅の値ごろ感に関する継続的な懸念の一因となっている。 ・今後について、回答者は物価上昇がゆるやかになり続けると見込む。 ↓ 前回 ・販売価格は、ほとんどの地区で緩慢あるいはゆるやかなペースで上昇したが、多くの地区では上昇ペースはより足元の報告期間より鈍化したという。 ・多くの地区の製造業者は、運賃や鉄鋼、木材などの商品価格の緩和が続いていると報告したが、仕入れコストは依然として高水準との声も聞かれた。 ・多くの小売業者は、コスト上昇の転嫁が難しくなっていると指摘し、消費者側の価格感応度が高まっていることを示唆した。 ・さらに、一部の小売業者は商品の過剰在庫を一掃するべく、1年前より値引きするなどキャンペーンを展開せざるを得なかった。 ・回答者は、今後1年の物価上昇ペースは、さらにゆるやかになるとの見通しを示した。

<経済活動に関するキーワード評価>

経済活動の表現に関するキーワードの登場回数は、「弱い(weak)」や「低下(decline)」などは変わらなかった。詳細は、以下の通り。

「拡大(increase)」→181回、前回は156回 「力強い(strong)」(注:強いドルの表現を除く)→52回、前回は39回 「ゆるやか(moderate)」→72回、前回は76回 「緩慢、控え目など(modest)」→74回、前回は70回 「弱い(weak)」→34回、前回は53回 「低下(decline)」→66回、前回は88回 「減退(decrease)」→28回、前回は42回 「不確実性(uncertain)」→22回、前回は15回 「景気後退(recession)」→3回、前回は10回