目次
数あるエサの中でオキアミを使う理由とは
オキアミの沈降速度
数あるエサの中でオキアミを使う理由とは
オキアミの立ち位置を確認すると 【サイズ】 グレ針や、チヌ針といった小さい針に合うのは、冷凍餌の中では ・オキアミ ・アミエビ ・練り餌 の3つがあります。
アミエビのサイズは、とても小さいので チヌ針に付けるのは難しく、 グレ針でも、3号以上になると 付けるのが難しくなります。 なので、グレ針、チヌ針に使う冷凍餌は オキアミやネリエが多くなります。
すこし大きいチヌ針では、冷凍イカの切り身を使うこともあります。
また、活き餌で、オキアミと同じく使えるのは、 ・活きエビ ・ゴカイ ・イソメ になります。
これらのエサはとても食いがいいです。 しかし、価格が高いので、1日中釣りをし ずっとそのエサを使い続けると エサ代が高くつきます。 そういった理由でオキアミを使うことが多いです。
また、マキエサを使うときには、オキアミを撒き餌に混ぜるので 撒き餌に含まれているオキアミを使うことになります。 詳しくは、下でまた紹介します。
撒き餌としてのオキアミとは
周りの釣り人が使っているからとか、雑誌の仕掛けの紹介に 載っていたからだとか、名人たちが使っているからといった 理由で、撒き餌を使い始めたと思います。
撒き餌を使ったことがない人は、撒き餌の効果がどのようなものか 使っている人は、撒き餌の効果を実感していると思いますが、 実際魚がどのような状態になっているのか。 そういった撒き餌の基礎知識を紹介したいと思います。
普段、魚はオキアミを食べていない
普段、オキアミで釣れるような魚は、オキアミを食べていません。 というのは、オキアミは、南極などの寒いところに生息しているためです。
食性 本来は雑食性の魚で海草類もよく食べる。岩の表面に生える小型の柔らかい 藻類が好みで、そのような藻類を噛みとるのに先程述べた前歯が適している。餌にたいする適応性は 非常に広く、動物食あるいは藻類食だけを長く続けても、栄養障害を起こさない。伊豆方面で海苔餌 による寒メジナ釣りがおこなわれるのも、季節に応じて手近に採れるものを主食にしているメジナの 性質を利用したものといえるだろう。
引用元: mejina.com
↑はグレの食性についての引用ですが、主に、海藻を食べています。 オキアミと同じ動物プランクトンも、主食ではないのです。
↑活き餌である「ゴカイ」を水槽に入れたときに反応 とても、興奮しています。
撒き餌は魚を興奮状態にさせる
では、なぜ、わざわざ撒き餌でオキアミを撒くのでしょうか? その理由は、先ほども述べました、オキアミの大きさが 沿岸にすむ魚の餌の大きさにちょうどいいことがあります。
そして、撒き餌でのオキアミの効果は、 【多量のエサが海面から落ちてくると、魚は興奮する】 という魚の性質を生み出すためです。
興奮状態にする為には、オキアミ1匹ではダメ
オキアミ1匹では、海中に漂う1匹の動物プランクトンや 漂流しているエサの一つにすぎません。 なので、より魚を興奮状態にするために、集魚剤や 実際魚が食べやすい形として、オキアミを混ぜます。
実際に撒き餌を使ったことのある人ならば、 撒き餌の効果を実感していると思います。 その効果は、普段と異なる環境、 「エサが多量に海面から落ちてくる」 という状況に、魚が興奮しているのです。
撒き餌にオキアミを混ぜる理由とは?
撒き餌の粉よりも、魚は先にオキアミを好んで食べます。 なので、オキアミが撒き餌に含まれていなければ 付けエサのオキアミが真っ先に狙われてしまい 本命がいる水深まで仕掛けを入れ込む前に 餌がエサ取りに取られてしまいます。
また、集魚剤は粉であり、拡散していくと、 遠くからは目立ちにくくなります。
それに対し、オキアミは、大きさを保ったまま拡散していくので オキアミが撒き餌に含まれると、拡散しきった撒き餌の帯を 魚が発見してくれる確率が上がります。
まとめると 【エサ取りに本命のエサを足られないようにするため】 【遠くの魚に撒き餌を気づかせるため】 この2つの理由でマキエサにオキアミを混ぜます。 オキアミを混ぜると、撒き餌にかかる価格が高くなりますが それに見合った効果があると思います。
マキエなしのときは、基本的に魚はゆっくり泳いでいます。 興奮状態ではないのが分かります。
オキアミの沈降速度
撒き餌としてオキアミを巻く際に気をつけたいのは 「オキアミの沈降速度」です。 フカセ釣り、ウキ釣りの基本は、撒き餌中のオキアミと 自分の仕掛けのオキアミを同調させるのが基本です。
なので、オキアミの沈降速度を知っておくと、だいたい、 オキアミの沈むスピードと、自身の仕掛けが沈むスピードから 水深何mで、仕掛けのオキアミと、撒き餌のオキアミが同調するのかが 分かります。
オキアミはなぜ沈むのか
オキアミは沈みます。 そもそも、野生状態のオキアミは、日周鉛直運動をしており 外洋の中層と表をを、往来しています。
この日周鉛直運動は、水よりも比重の高い体に、比重の軽い物質を 生み出すことで浮かび上がり、その物質をなくすことで 沈んでいくと考えられています。 なので、オキアミの状態では、沈んでいく事になります。
オキアミの沈降速度
上の動画を参照すると、1m沈むのに掛かる時間は、最速で20秒 再遅で40秒くらいでしょうか。 生のオキアミはゆっくり沈降し、速度に幅がありますが、 加工のオキアミは、動画のように早く沈むんですね(びっくりしました)