与論島の魅力5:ホテル
今回は、与論島随一の繁華街「茶花」地区の銀座通りに建つ「ホテル青海荘(せいかいそう)」に泊まりました。
う~ん、ビーチリゾートのホテルっていう雰囲気ではないかな・・・
青い海っていうムードも漂っていない・・・
お部屋もごく普通・・・
ガテン系の兄ちゃんが食べるようながっつり系の朝食。ごはんもお替わり自由です。
「なんだ、おしゃれなビーチリゾートホテルじゃないじゃん!」と思われたかもしれません。
しかし、それが与論らしいんです。そこがいいんです。と泊ってみて私は感じました。
与論にはおしゃれでポップなお店もなければ、テーマパークのような夢の世界もほとんどありません。
はっきり言って田舎です。野暮ったさも感じます。
しかし、うわべだけきれいに化粧を施した張りぼてのような嘘くさい作られた世界はありません。
この素朴さ、いい意味で不器用さの中に、与論の本当の魅力があるように感じました。
優しさ、懐かしさ、居心地の良さ、人の温かさ、癒しなどの要素が与論島には満ち溢れていました。
冒頭で離島に行き尽くした友人が言っていた「イチオシというなら与論かなぁ」と言ったのはこういうことだったのか、とわかったような気がしました。
「与論島、いいじゃん~」と私は思ったのです。
ただ、それでもやっぱりビーチリゾートに来たらお姫さま気分になれるおしゃれなリゾートホテルに泊まりたい!」というあなた!
与論島にもありますよ、プリシアリゾートというおしゃれなリゾートホテルが。
ただしプリシアリゾートホテルの周りにはお店やレストランはありませんので、事前に買っておくか、島の中心である茶花地区まで出かける準備をしておくと安心です。
与論島一番の繁華街「茶花地区」の様子
与論島一番の繁華街であり、お店や食べ物屋さんが軒を連ねる茶花エリアとは、どんな感じなのでしょうか。
ここが与論島一番のメインストリート、茶花地区の銀座通りです。
このふたつの通りが与論で一番賑やかなエリアなのです。
どうですか?
のどかでしょう。
あくせくしてないでしょう。これが与論なのです。時間がゆったり過ぎていきます。
与論島はギリシャのミコノス島と姉妹盟約を結んでいます。茶花地区にほど近い所に「ミコノス通り」というストリートがあります。
白壁の南国ムードが漂っています。
ミコノス通りを渡るとそこは茶花海岸です。
堤防の向こうには港があります。
ミコノス通りにはこんなモニュメントがあります。
その名も「王者の椅子」。
石段の上に見える貝殻状に広がった白い椅子が「王者の椅子」です。その椅子に座って見える景色がこちら。
う~ん、普通。絶景ではない(笑)
与論島の魅力 まとめ
いかがでしたか?思っていた与論島のイメージと違いましたか?
与論島の人口は約5,000人です。
島内はマイクロバスで巡ったのですが、地元の小学生が珍しそうにこっちを見るんです。
ガイドさんがこう言いました。
「島の子たちは誰が来たんだろうって珍しく眺めてるんですよ。恥ずかしがり屋さんが多いので手を振ってやってください、喜びますよ」と。
じゃあ、と手を振ってみたんです。そうしたら小学生たちが「わ~っ!」と嬉しそうに手を振り返してくるんです。
なんなんだ、このしあわせな気持ち・・・
ある時、与論島の子供たちが本土の鹿児島市に行ったそうです。
そうしたら鹿児島の人が言ったそうです。
「与論の子は目がキラキラしてるね~」って。
どうですか。
与論の持っている本当の魅力、少しは感じられたのではないでしょうか。
さて、奄美群島を飛ぶ航空会社ジャパンエアコミューターはそれぞれの島をテーマにした曲を機内のBGMに流しています(2023年2月~)。
- 奄美大島:えにしありて(元 ちとせ)
- 喜界島:故郷の空(川畑 さおり)
- 与論島:与論島慕情(三沢 あけみ)
与論島は演歌歌手の三沢あけみさんが歌う「与論島慕情」。
慕情ですよ、慕情。
ボサノバとか、アップテンポの曲じゃない。これも与論らしいところです。
最後に、ガイドさんの言葉をご紹介しましょう。
「奄美の島々というと毒蛇のハブを想像しませんか?でも安心してください。与論島は、珊瑚礁が隆起してできた島なのでハブがいないんですよ。安心して島内を歩けますよ。ただね、黒糖焼酎をたらふく飲んで酔っ払ったハブが町なかをふらついてますから、それには注意してくださいね(笑)」
いや~ 与論島いいとこだったぁ~。またぜひ来たいと思いました。今よりもっと青がきれいに輝く時期があるっていうんですから。。。
文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ
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