持ち家のデメリット
次に持ち家のデメリットを4つ見てみる。
多額の費用がかかる
持ち家を所有するためには多額の費用がかかる。
購入時に一括で支払える財力があればいいが、そのような人も多くはないだろう。
住宅ローンを長期で返済していく必要があり、利息も発生する。
維持費がかかる
持ち家にすることで、維持費が発生する。
具体的には固定資産税や火災保険、修繕積立金が挙げられる。
修繕積立金は強制ではない。しかし、建物を維持するためには10~15年で、メンテナンスが必要だ。自分で貯蓄しておく必要がある。
資産価値が落ちる可能性
不動産市場は常に変動しており、購入時よりも土地の価格が下落する可能性がある。
建物の老朽化により建物の資産価値が下落していくだろう。
容易に引っ越しができない
持ち家にすることで転勤などがあった場合にも、容易に引っ越しができなくなる。 住宅を売却もできるが、希望価格で売却するためには時間がかかるケースもある。特に転勤が多い会社の場合には、デメリットに感じるだろう。
賃貸のメリット
それでは、賃貸のメリットを5つ見てみよう。
自由に引っ越しできる
賃貸の場合は住む期間や場所を自由に選べるため、仕事の都合などで引っ越すことが多い場合などにも自由に引っ越しができる。
初期費用が少ない
持ち家にする場合は、購入費用に対し頭金が数百万円単位で必要になる。しかし、賃貸であれば敷金や礼金など家賃の5~6ヵ月分あれば、初期費用は足りるだろう。
メンテナンスの手間がない
賃貸の場合は不動産会社が共用部や設備などのメンテナンスを行うため、自分で修理や管理をする必要がない。
常に最新設備の家に住める
新築の賃貸の住み続けることで、常に最新設備の家に住める。
特に家にいることが多い女性にとって、住宅設備は重要なポイントになるだろう。
住宅ローンを組む必要がない
持ち家にする場合は、多くの人が住宅ローンを組むことになる。しかし、賃貸の場合は毎月の返済に悩まされることがなくなる。
支払いが困難になった場合には、より家賃が低い地域に引っ越しをすればいいというのは賃貸のメリットといえるだろう。
賃貸のデメリット
次に賃貸のデメリットを3つ見てみる。
家賃の支払いが永続的に発生する
賃貸の場合はどこに引っ越しをしても、家賃の支払いが発生する。
持ち家の場合は、住宅ローンを完済すれば支払いがなくなる。しかし、賃貸で住み続ける場合には家賃の支払いが永続的に発生する。支払いが困難になるケースもあるだろう。
自由に増改築やリフォームできない
賃貸の場合は自分の好きなタイミングで増改築やリフォームができず、必ず大家さんの了承が必要になる。
家族構成の変化などで間取りを変えたくても、賃貸では工事ができない。
家賃が高いこと
賃貸は、大家さんの投資物件を高めるために家賃設定がされている。住宅ローンを組むよりも支払いが大きくなることがある。
特に近年は金利緩和政策で住宅ローンが低金利のため、賃貸のほうが支出は大きくなる可能性が高い。
思い描く理想の家をかなえるほうを選択しよう
持ち家と賃貸には、それぞれさまざまなメリットとデメリットがある。
自分がどのような家に住みたいのか、どのようなライフスタイルを思い描いているかによってどちらに住むかも変わってくるだろう。
まずは思い描く理想の家を考えてみることをおすすめする。
文・高槻翔太
不動産、金融ライター。日本大学卒業後、不動産・建設の土地有効活用のコンサルティング営業を6年、人材業界の法人営業を半年間経験し現職。FPや顧客の資産運用の経験をもとに、不動産や金融メディアで執筆を行っている。得意分野は不動産、不動産にかかわる税務、金融。
■保有資格
2級ファイナンシャルプラニング技能士、宅地建物取引士、日商簿記2級
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