繰り上げ返済をするデメリット

次に繰り上げ返済をするデメリットを3つ見ていこう。

金利が低いと軽減される効果が低い

1990年代は住宅ローンの金利が8%を超えていたが、近年日銀のゼロ金利政策などをきっかけに1~2%台で借りられるようになった。

住宅ローンを組むときには、金利が低いほうがありがたい。しかし、繰り上げ返済をする際には金利が高いほうが効果は得られやすい。

低金利であれば返済額が小さく済むメリットがある一方で、以前と比較すると繰り上げ返済の効果が薄くなっている点は覚えておこう。

住宅ローン控除額が小さくなる

住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して住宅を購入している人が一定の条件を満たすことで所得税や住民税が控除される制度のことだ。

どれほど控除されるかは年末のローン残高によって決められ、残債が多いほうが控除額も増える。

住宅ローンの繰り上げ返済をすることで、住宅ローン控除額が小さくなってしまうのはデメリットといえるだろう。

団体信用生命保険の保険金額が小さくなる

団体信用生命保険とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡した場合に住宅ローンを完済し、残された家族が安心して暮らせる制度のことだ。

民間の金融機関で住宅ローンを組む場合には、一般的には団体信用生命保険の加入が必須となっている。

団体信用生命保険の保険金額は、契約者が死亡した時点の残債額と同額になるため、繰り上げ返済をしてすぐに亡くなった場合は損することになるだろう。

ライフプランを考えて繰り上げ返済をするべきか判断しよう

住宅ローンの繰り上げ返済には、さまざまなメリットやデメリットがある。

それぞれの家庭によってライフプランなどが異なるため、まずはライフプランを考え、繰り上げ返済をするべきか判断するのがよいだろう。

文・高槻翔太
不動産、金融ライター。日本大学卒業後、不動産・建設の土地有効活用のコンサルティング営業を6年、人材業界の法人営業を半年間経験し現職。FPや顧客の資産運用の経験をもとに、不動産や金融メディアで執筆を行っている。得意分野は不動産、不動産にかかわる税務、金融。
■保有資格
2級ファイナンシャルプラニング技能士、宅地建物取引士、日商簿記2級

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