無自覚型のナルシシスト

精神科医の片田珠美氏は次のようにいう。

「三浦瑠麗氏は、夫の清志氏の会社が東京地検特捜部の家宅捜索を受けた後、夫以外の男性とデートを重ねているそうですが、こんなことをしていると『清志氏は逮捕を免れそうになく、事業継続も難しそうだから、切ることにしたのではないか』『自分にセレブ生活を送らせてくれる次の夫、つまり再婚相手の候補者を物色しているのではないか』などと、あらぬ疑いをかけられかねません。

にもかかわらず、この大変な時期に瑠麗氏がこういう振る舞いを繰り返しているのは一体なぜでしょうか。最大の原因として、昨年9月、安倍晋三元首相の国葬に瑠麗氏が参列した際に着用した“透け透け喪服”が物議を醸した件に関して指摘したように、無自覚型のナルシシスト( Oblivious Narcissist )であることが挙げられます。

無自覚型のナルシシストにはさまざまな特徴があるのですが、瑠麗氏の場合、“送信器”はあるが、“受信器”がないことが大きいと思います。自分がいかにすごい人間かを認めてほしいという承認欲求が強すぎ、発信ばかりしているため、周囲がそれをどのように受け止めるかに想像力が働かないのです。いや、そもそも想像してみようとさえしないのでしょう。どうしても敵意や反感を買いますが、それを敏感にとらえる“受信器”がないのです。 “受信器”は一応あっても、少々ずれているのかもしれません。あるいは、薄々感じてはいても、しばしば「どうでもいい」と軽視して、意に介さないのです。 

当然、他人の反応に気づかないわけです。いや、より正確には他人の反応なんかどうでもいいという感覚の持ち主なのかもしれません。だから、今回の連夜のデートにしても、周囲からどう見られてもいい、むしろ自分が魅力的な女性である証拠くらいに思っているのではないでしょうか。