つみたてNISAは、全国各地にあるゆうちょ銀行でも取り扱っている。ゆうちょ銀行は取扱商品が厳選されており、店舗数も多い。しかも、ネット証券などとは違い、対面で手続きができるため、投資初心者は利用してみるのもいいだろう。

目次

  1. 1,ゆうちょ銀行の窓口数は全国で約2万4,000と金融機関の中で圧倒的に多い
  2. 2,ゆうちょ銀行のつみたてNISA(積立NISA)のラインアップは信託報酬の安いインデックスファンドが中心
  3. 3,ネット証券の方がつみたてNISA(積立NISA)で選べるラインアップは多いが…
  4. 実際につみたてNISAを始めてみる

1,ゆうちょ銀行の窓口数は全国で約2万4,000と金融機関の中で圧倒的に多い

1.つみたてNISA(積立NISA)をゆうちょ銀行で始めるメリット・デメリット 手数料や商品数なども紹介
(画像=beeboys /stock.adobe.com)

ネット証券が個人投資家に浸透しているが、取引の手間が煩わしいと感じている人も多いのではないだろうか。

ネット証券は不明点があっても自分でリサーチしたり、別途問い合わせをしたりしなければならない。

特に、NISAは専用口座を開設する手間もある。
出典:金融庁『つみたてNISAの概要』

ゆうちょ銀行なら、対面でNISA口座の開設から取引まで完結させられる。

同じ対面でNISAの取引ができる金融機関は、メガバンク最大手の三菱UFJ銀行で国内519店舗(2021年3月末時点)、証券会社最大手の野村證券で国内120店舗(2021 年6月現在)。
出典:三菱UFJ銀行『会社概要』野村證券『営業部門』

一方で、ゆうちょ銀行は全国約2万4,000(2020年3月末時点)もの窓口があり、その数は圧倒的です。郵便局と併設されているため、何かのついでに気軽に立ち寄れます。

出典:ゆうちょ銀行『個人投資家向け会社説明会(2021年1月26日)』

筆者

ネット証券が苦手な人、近くに対面でNISAの申し込みができる金融機関がない人、投資の知識がない初心者には、相談しながらNISAの申し込みと取引ができるゆうちょ銀行の方がメリットは大きいでしょう。

2,ゆうちょ銀行のつみたてNISA(積立NISA)のラインアップは信託報酬の安いインデックスファンドが中心

2.つみたてNISA(積立NISA)をゆうちょ銀行で始めるメリット・デメリット 手数料や商品数なども紹介
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

ゆうちょ銀行の投資信託をはじめとした金融商品には、どのようなイメージがあるだろうか。

手数料が安いと評判のネット証券に比べると、投資家に不利な投資信託が多いのではないかと思う人もいるかもしれない。

しかし、ゆうちょ銀行のつみたてNISAで購入できるラインアップには、国内株式、海外株式の信託報酬が割安なインデックス型の投資信託や、債券やREIT(リート)などを含んだバランス型のインデックス型投資信託も揃っている。

そのうえ、制度上、つみたてNISA対象商品の購入手数料は全商品無料だ。

たとえば、一例として以下のような商品がある。

・「つみたて日本株式(TOPIX)」

つみたて日本株式(TOPIX)は、日本の株式市場全体の値動きを表す代表的な株価指数(TOPIX)に連動している。

TOPIXをベンチマークするインデックスファンドの中には信託報酬が0.3~0.4%台のものもあるが、つみたて日本株式(TOPIX)の信託報酬は0.198%と割安だ。
出典:ゆうちょ銀行『つみたて日本株式(TOPIX)』

・「つみたて先進国株式」

つみたて先進国株式は、日本を除く世界の先進国で構成されている株価指数「MSCI コクサイ・インデックス(円換算ベース)」に連動している投資信託だ。

信託報酬が0.3%以上の投資信託も多い中で、つみたて先進国株式の信託報酬は0.22%と、割安なほうに分類される。
出典:ゆうちょ銀行『つみたて先進国株式』

・「つみたて新興国株式」

中国を中心としたアジアの新興国で構成されている株価指数「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動している「つみたて新興国株式」もラインアップしている。

新興国市場を投資対象とした投資信託の中には信託報酬が0.4%以上のものもあるが、つみたて新興国株式の信託報酬は0.374%と低めだ。
出典:ゆうちょ銀行『つみたて新興国株式』

3,ネット証券の方がつみたてNISA(積立NISA)で選べるラインアップは多いが…

3.つみたてNISA(積立NISA)をゆうちょ銀行で始めるメリット・デメリット 手数料や商品数なども紹介
(画像=zapper/stock.adobe.com)

ゆうちょ銀行のつみたてNISAで選べるラインアップは、インデックス投資信託とアクティブ投資信託を含め全部で9本だ(2021年11月2日現在)。
出典:ゆうちょ銀行『つみたてNISA対象商品』

一方、大手ネット証券はつみたてNISAで選べるラインアップ数が、ゆうちょ銀行に比べてかなり多い。

たとえば、楽天証券なら、つみたてNISAで買える金融商品が150本以上もある。

投資に詳しく自分のポートフォリオにこだわりたい投資家だと、ゆうちょ銀行のつみたてNISAで選べる投資信託の種類が少なすぎると感じる人もいるだろう。

筆者

しかし、何を選べば良いのか分からない投資初心者にとっては、ゆうちょ銀行の9本の投資信託の中から選ぶほうが、比較検討しやすく利便性も高いと言えます。つみたてNISAについて対面で相談したい人にも、ゆうちょ銀行は有力な選択肢の一つとなるでしょう。

実際につみたてNISAを始めてみる

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文・MONEY TIMES編集部

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