目次
Salesforceの基本的な使い方
Salesforceに API連携してできること

Salesforceの基本的な使い方

続いて、Salesforceの基本的な使い方をご紹介します。

1.Sales Cloudの基本的な使い方の流れ
Sales Cloudは、基本的に次の流れで使っていきます。まずデータの「リード」「取引先」「取引先責任者」「商談」などの構造を把握します。そしてリードや取引先責任者の項目にデータを入力し、蓄積していきます。動きが出ればレポートを作成し、ダッシュボードに示します。そしてデータを基に新たな戦略や行動につなげていきます。

Sales Cloudでは、まず見込み客の「リード」にデータを入力していきます。そこから取引が開始されれば、リードの情報を使用して「取引先」と「取引先責任者」が作成され、必要に応じて商談が作成されます。

2.Sales Cloudの開始前に導入目的などを決める
何より使い始めるよりも大切なのは、Sales Cloudの開始前に導入目的などを決めることです。Salesforceのサクセスナビという解説ページでは、「どの部署で、何人が、何をするかを明確にしましょう」と表現されています。
つまり、導入する上で組織として目指すべきゴールを設定する必要があるということです。目指すべきゴールのイメージがないと、社内のメンバーから疑問や不安が生じ、うまくいかないのは目に見えています。その進捗を測る評価指標KPIの設定もうまくいかないでしょう。
まず導入で最終的に達成したい「ゴール」を定め、それを実現するための「目標」を決めます。ここでは今年度に達成したい目標などが該当します。そしてその目標達成のための「戦略」を練ります。戦略は3-6ヶ月で取り組みます。さらに具体的な日々の「活動」内容を決めていきます。
目標、戦略、活動にはそれぞれ、進捗を図るための評価指標KPIを設定します。

Salesforceに API連携してできること

Salesforceの大きな特徴として、他ツールのさまざまなものと連携が容易であることが挙げられます。Salesforceはクラウドシステムであるがゆえに、様々なツールとAPI連携することができます。

APIとは、API(Application Programming Interface:エーピーアイ)のことで、直訳すれば「アプリケーションとプログラムをつなぐインターフェース」となります。つまり、異なるソフトウェアとソフトウェアをつなぐインターフェースのことを指します。

Salesforceには10種類以上のAPIが存在しており、それぞれ異なる機能があります。そのAPIを介することで外部のアプリケーションや機能を利用できるようになります。

Salesforceだけでは不足している機能や、Salesforceで蓄積した顧客データを他の部門や業務にも使いたい場合に、APIで補えるのがメリットです。

Salesforceに連携する例を挙げると、例えばマーケティングオートメーションの「Marketo」やBIツールの「Motion Board」をつなぐことで、幅広い情報共有と連携が可能になります。電子署名ツール「DocuSign」などとつなげば、電子契約が可能になります。また会計分野でもクラウド会計ソフト「freee」とつなぐことでSalceforceの受注情報を元に、freee会計で見積書や請求書を自動発行したり、Salesforce上での入金ステータスをリアルタイムにfreeeに反映するなどして、営業部門と経理部門とのコミュニケーション効率化につながります。