目次
Salesforce導入によって生じるよくある課題
 ・導入後すぐに営業成績が向上するわけではない
 ・入力する項目が多く、入力されにくい
 ・ランニングコストが高く敬遠される
Salesforceの導入課題の解決策
 ・導入の目的を明確にして社内共通認識を持つ
 ・管理する項目を増やし過ぎない
 ・データ分析やデータ活用をしっかり行う
 ・無料トライアルで操作感などを試してみる

Salesforce導入によって生じるよくある課題

Salesforce導入によって、メリットばかりではありません。次のような課題もあります。

導入後すぐに営業成績が向上するわけではない

Salesforceは、導入後、運用の過程でデータがある程度蓄積されていくまでは成果が出ないのが通例です。そのため、導入すれば1~2ヶ月で営業成績が向上するわけではないのです。導入後に、データが蓄積され、定着すれば、Salesforce導入のメリットが期待できます。
しかし、そのようになかなか導入効果が現れないことで、しびれをきらして「費用対効果がまったく得られない」と判断し、運用を途中で中断してしまうケースも少なくありません。これはSalesforce導入のよくある課題の中でも、特に多い課題といえます。

入力する項目が多く、入力されにくい

Salesforceは、システムへの入力の項目が多く、なかなかデータ入力が進まないという課題もあります。また入力はされていても、入力内容が曖昧だったり、入力の方法が人によって異なったりすることもあり、それではチームで運営していく際に情報共有そのものに効果が得られません。

ランニングコストが高く敬遠される

Salesforceの導入を検討している企業は、ランニングコストが高いことがわかると、足踏みすることもあります。例えば、Sales Cloudには4つのプランがあり、次の価格になっています。

・Essentials(ユーザー数10名まで)
1ユーザー月額3,000円(税抜)(年間契約)

・Professional
1ユーザー月額9,000円(税抜)(年間契約)

・Enterprise
1ユーザー月額18,000 円(税抜)(年間契約)

・Unlimited
1ユーザー月額36,000 円(税抜)(年間契約)

このうち、自社に合わせた細かいカスタマイズが可能なCRMであるEnterpriseが最も利用されています。1ユーザー当たりの価格が高いと感じる場合は多いようです。

Salesforceの導入課題の解決策

Salesforceには導入課題がいくつかあることをご紹介してきました。これらは、次のような対応により解決することが可能です。

導入の目的を明確にして社内共通認識を持つ

導入後、すぐに成果が出ないという課題に対しては、根気よく運用を続けるという解決策となります。もちろんこれは必要なことではありますが、そもそも導入前に導入の目的と成果目標を用意することが重要になってきます。
Salesforceでは、営業やマーケティング、CRM部門の業務を効率化し、顧客満足度向上を目指すことができます。自社の目標と目的がどのように接点を作り出すのか考えていきましょう。
また、目的を設定したら、社員に周知することが重要です。それにより社内に目的は神と妻。運用時に、その目的に対して共通認識で向かっていくとできるので、運用も維持しやすくなります。

管理する項目を増やし過ぎない

入力する項目が多く、入力されにくいという課題に対しては、入力を促すだけでなく、そもそも管理する項目を増やし過ぎないという予防策があります。
Salesforceのシステムには、管理ができる項目の種類が豊富にあることが多いのが特徴です。はじめから多く管理しようとして、数多く機能を盛り込んでしまうと、入力項目が増えすぎて入力の手間がかかるようになり、一部の人員にしか入力されなくなります。導入目的を前提に、まずは必要な項目にしぼって管理すると良いでしょう。そして人員が入力に慣れるまでは様子を見るのがおすすめです。

データ分析やデータ活用をしっかり行う

データ入力がきちんとされればまず一つの課題をクリアできますが、その後はデータ分析やデータ活用しっかり行うことが重要です。その上で営業活動やマーケティング活動に活かしていくことができるからです。ただ、データを入力すれば良いというわけではないことはよく理解しておく必要があります。管理者がしっかりとデータ分析を行い、現場にフィードバックすることが大切です。もし改善点があれば伝えていくことで、成果につながりやすくなるでしょう。

無料トライアルで操作感などを試してみる

コストが高いと感じる場合は、まずは無料トライアルから試してみると良いのではないでしょうか。Sales CloudのEssentials、Professional、Enterprise、Unlimitedの4つのプランのうち、どれも無料トライアルがありますので、ぜひ利用してみましょう。Essentialsは14日間、Professional、Enterprise、Unlimitedの3つは30日間のトライアルが可能です。