MBOを導入するメリット
MBOは社員一人ひとりの自発的な行動を促し、能動的な人材に導くのに有効なマネジメント手法といわれています。導入を検討する際は、考えうるすべてのメリットを把握して、より有効活用しましょう。MBOを導入すると得られる、さまざまなメリットを解説します。
- チームで目標を共有し、方向性を明確にできる
- モチベーションが上がる
- 自己管理しやすくなり、自走しやすくなる
- 達成までの施策を検討しやすくなり、能力開発につながる
- 振り返りしやすい
チームで目標を共有し、方向性を明確にできる
MBOはチームで目標を共有し、方向性を明確にできるのがメリットです。
例えば、3つの管理方法のうち「課題達成型」はトップダウン型により企業目的が共有された後、チームおよびチームメンバーとしての目標を設定します。
チームで目標を共有するプロセスを踏むため、大まかにお互いの目標を意識しながら業務に取り組めます。方向性が明確になり、チームとしても個人としても目標を達成しやすくなるのが特徴です。
モチベーションが上がる
MBOの導入はモチベーション向上にも繋がります。MBOにより定めた目標は、経営陣や上司に与えられたものではなく、従業員が自ら達成しようと決めた内容になります。自分の意思が反映されているため、高いモチベーションを維持しやすいのがメリットです。
目標を達成するために自身の仕事を管理しなくてならないため、強い責任感も生まれます。モチベーションと責任感の好循環で、結果を出しやすいのもポイントです。
自己管理しやすくなり、自走しやすくなる
MBOのメリットのひとつとして、自己管理による自走能力の向上が期待できます。
MBOでは経営陣や上司に与えられた仕事だけを行うのではなく、目標を達成するために何が必要なのかを自分で考え行動することが求められます。つまり、自分の仕事を自身で管理し、自走する力が鍛えられます。
達成までの施策を検討しやすくなり、能力開発につながる
MBOを導入することで達成までの施策を検討しやすくなり、能力開発に繋がることもメリットです。
3種類の管理方法のなかで「組織活性型」と「人事評価型」は原則ボトムアップ形式を用いるため、どうしても目標達成前のプロセスが曖昧になりがち。一方「課題達成型」はトップダウン形式なので、現状に基づいた目標設定が行われます。そのため、具体的な施策を検討しやすくなります。
そうした施策は上司ではなく自分で考え、行動することが求められます。受身的な姿勢から能動的な姿勢が身に付くため、結果として能力開発に繋がるのがメリットです。
振り返りしやすい
MBOにより定めた個人目標は、振り返り(リフレクション)がしやすいのもメリット。自分の仕事や能力を客観的に振り返ることで、改善点を具体的に把握できます。
個人的な振り返りだけでなく、チームや部署のリフレクションにも有効活用できます。