1. 日本の金融資産・負債残高の特徴

    今回は資金循環統計の概要と、各経済主体のストック面の変化をご紹介しました。

    金融資産・負債のストック面を見るだけでも、日本経済の変化を多く感じ取れたのではないでしょうか。

    家  計: 純金融資産 増・・・負債が停滞し、金融資産(多くは現金・預金)が増加 企  業: 純金融負債 停滞・・金融資産も負債もやや増えているが、差額が停滞 政  府: 純金融負債 増・・・金融資産がやや増えているが、負債(主に国債)が増加 金融機関:純金融資産 微増・・金融資産も負債も増えているが、ほとんどが相殺 海  外:純金融負債 増・・・金融資産も負債も増えているが、負債の方が多く増えている

    企業の変質が大きいわけですが、主に負債が増えていない事がポイントですね。

    負債には大きく、借入と株式があります。

    日本の企業はその両者が停滞気味です。

    株式は新株発行によるものと、株価変動による影響がミックスされていることになります。

    日本企業が事業投資を増やさず、企業価値がなかなか高まっていないという事を表しているように思います。

    皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2023年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。