目次
キャンプで炊飯④:吸水
キャンプで炊飯⑤:火加減

キャンプで炊飯④:吸水

なぜ吸水するのか

キャンプで炊飯するコツは?クッカーや鍋で簡単にご飯を炊く方法とコツをご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

キャンプ場でお米を研いだらしばらく時間をおきましょう。するとお米のまわりの水分がじわじわと芯までしみていき、お豆と同様で火が通りやすくなります。沸点の低い山の上などでキャンプや登山をすることも多いアウトドアでの炊飯では、事前に行うこの吸水が上手にご飯を炊くコツです。キャンプ場に着いてテントをたてる前や、夕飯の下ごしらえを始める1時間くらい前にお米を研いでおくとちょうどよいタイミングで炊くことができます。

吸水方法

キャンプで炊飯するコツは?クッカーや鍋で簡単にご飯を炊く方法とコツをご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

お米に吸水させる時は鍋に入れたまま水に浸す方法か、ざるの上でおこなう方法が多いのですが、どちらの方法をとっても味に大差はないと言われています。キャンプ場で長時間ざるに上げていると風による乾燥からお米が割れてしまう場合もありますし、万が一雑菌の入った水に長時間浸してしまうと菌が増えてしまう恐れもありますので季節に応じて方法を変える工夫も必要です。

吸水時間

時間としては暑い夏で30~40分、寒い冬は1時間以上は取りたいところです。水に浸す方法ではなるべく冷水でじっくりと2時間以上吸水させると美味しさに違いがでます。冷蔵庫内で吸水させたり氷水を利用したりする方法もありますが、アウトドアでは簡単ではありません。そのためできるだけ新鮮な冷水を使用し、日陰に置くか鍋ごとクーラーボックスで保管しましょう。ざる上げの方法でもできるだけ日陰で風通しのよい場所を選んでください。

キャンプで炊飯⑤:火加減

沸騰までの炊き方

キャンプで炊飯するコツは?クッカーや鍋で簡単にご飯を炊く方法とコツをご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

次はいよいよ着火です。沸騰まであまり時間をかけない炊き方が張りのあるご飯に仕上げるコツです。バーナーを使用する場合は沸騰するまで強めの中火、炭火を使用する場合は肉を網に乗せると瞬間でジュッとこげ目がつく程度の火力が理想となります。クッカーや鍋の形状、または何合炊くのかによっても沸騰までの時間は変わりますので、キャンプの醍醐味として鍋の前でのんびりと待ちましょう!

対流を起こそう

お米にムラなく熱が伝わるようにするにはクッカーや鍋のなかの対流が大切です。クッカーや鍋の形が角ばっている、浅い形状、または少量のお米を炊くという場合は着火したあとふたを開けたまま沸騰するまで時々お米を優しく混ぜてあげてください。この炊き方により強制的に対流を起こすことができます。沸騰してきたら蒸気に気をつけてふたをしめましょう。

沸騰したあと

沸騰したら弱火にします。なるべく高温のまま約20分保つことが成功のカギとなりますので、まずはタイマーを15分にセットし、可能ならふたに石などの重しをしてください。これにより蒸気の圧力でご飯に弾力が増します。アラームが鳴ったら火を消し、少しだけふたを開けてみましょう。ご飯の粒同士がある程度離れていれば、10秒ほど中火にかけて一気に余計な水分を飛ばし、チリチリと乾いた音がして香ばしい匂いがただよってきたら火を消します。

なるべく高温のまま蒸らす

キャンプで炊飯するコツは?クッカーや鍋で簡単にご飯を炊く方法とコツをご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

火からおろしたら約10分ほど蒸らしましょう。蒸らす間もなるべく高温を保つとクッカーや鍋のなかが蒸気で満たされご飯がふんわりしてきます。バスタオルなどでクッカーや鍋をくるむ方法が簡単で有効ですが、焚き火台やバーベキューコンロのそばに置くのもよいでしょう。