目次
おむすび懐石「料亭 ゆう月」(綾部市)
丹波栗テリーヌ「足立音衛門」(福知山市)
おむすび懐石「料亭 ゆう月」(綾部市)
綾部での夕食は「おむすび懐石」をいただきました。
綾部でおむすび?なぜ?
日本人が愛する「ソウルフード」、それがおむすびです。米、具材、握り方はもちろんのこと、食べる場所、風景、食卓を囲む人の顔、さまざまな要素が絡み合うことで、おむすびには一期一会の物語が生まれます。(綾部市パンフレットより)
「日本のソウルフードおむすびをお米の美味しい綾部で食べていただこう!」と綾部市の約20軒のお店が、それぞれの持ち味を生かしたおむすびを提供しています。
綾部むすび、綾部のお米が美味しい理由
おむすびで握られるお米は綾部産米。水源の里が育む豊かな水と澄んだ空気、肥沃な土壌に恵まれ、美味しいお米が育ちます。「京のプレミアム米コンテスト」では綾部のコシヒカリが最高金賞を受賞しています。
綾部のお米が美味しい理由として以下の理由が挙げられます。
- 昼夜の寒暖差が大きい
- 由良川以外に大きい川がなく、お米の多くは山からの水で作られる
丹波地方は稲作発祥の地と言われています。砂地の土ではなく、米作りに適した粘土質の土で作られています。
お米や野菜など質の高い食材ができる為、綾部には料理旅館が多く、現在でも6店舗の料理旅館があります。
「なるほど、お米が美味しい綾部でおむすびを食べる、いいじゃないですか・・・ただおむすびですよね。遠足とかで食べる。。。料亭で食べるおむすびってどんな感じなんだろうね~」なんて思いながら「ゆう月」へ向かいました。
ゆう月へ通じる道は大型バスは通れない為、途中でワンボックス車に乗り換えて進みました。
そこでみた「ゆう月」さんは、まごうかたなき "料亭" でした。
まずは敷地内の池の写真をご覧ください。

わかるでしょうか。 夜景だからわかりにくいかもしれませんが、上下がほぼ対称に見えるのは、紅葉が湖面に映っているからです、鏡のように。
幻想的な世界に言葉を失いました。
ゆう月の敷地は1200坪。四季折々の姿を見せてくれます。夏にはホタルが舞うそうです。四季の中でも、特に冬は白い花が咲いたようでそれはそれは美しいそうです。春夏秋冬すべての季節に来なければなりませんね。

ゆう月の玄関です。


お庭を見ながら、優雅なおむすび懐石をいただきます。こちらが、いただいた「おむすび懐石」です。

ゆう月 おむすび懐石のメニュー
- 秋の鮮魚のお造り
- 牡蠣と万願寺のポン酢がけ
- 合鴨ロースのすぐき菜添え
- 美山湯葉の竈甲ジュレ掛け
- 柿と菊菜の白和え
- 零余子真丈 いが栗見立て毬揚げ
- 鶏もも肉の柚庵焼き 花蓮根煎餅
- 真鯛と大黒本しめじの東寺揚げ 青唐素揚げ
- 海老の茶碗蒸し
- 奥上林産こしひかりの塩おむすび
- ちりめん山椒、大根の香味醤油漬け、梅肉、へしこフレーク、小畑味噌
- 黒豆の和三盆のゆう月ロール、季節の果物の柑橘ジュレ
おむすびと侮るなかれ、この内容です。しかもこの内容で4,000円です。京都市内の料亭なら倍近くのお値段はするんじゃないでしょうか。。。
「京料理は五感で感じるもの」と言われるそうです。
四季折々で食材も、器も、お店に飾られるお花も、お庭の風景も変わる。おむすび懐石は1品ずつ供されたのですが、例えばデザートはこのように出てきます。

う~ん季節を感じますね。芸術作品を見ているようです。
京料理は季節ごとに訪れるのが良いと言われましたが、なるほどその通りだと思いました。
綾部に移住し「一汁一菜の宿ちゃぶダイニング」を経営しながら、ゆう月をお手伝いされている山根 顕さんに移住者の目線で「綾部の魅力」を伺いました。
山根さんが、移住先を綾部に決めた理由
- 綾部の人たちがとても優しかった
- 田舎暮らしをしたいと思った
- 事前に先輩移住者と知り合えて、綾部の良さがよくわかった
- 移住に際し、最初は海沿いの町がいいなと思っていたが、綾部の里山と田んぼの景色が想像以上に良かった
料亭 ゆう月のおむすび懐石、美味しかったですね~。レベル高いです。コスパも良い。
最近、お米がすっかり悪者にされていますよね。糖質制限とかいって。サラリーマンランチも「ごはん半分で!」と言う人の多いこと多いこと。
私は食べますよ、お米を、おむすびを!お腹いっぱいいただきます。農家さんに美味しいお米をこれからも作り続けてもらいたいですから。。。
さて、綾部市の食はここまで。ここからは福知山の食をご紹介します。福知山は、スイーツのまち、肉のまちと言われています。人口8万人弱の都市ですが、全国的に有名なお店も多く、市を挙げてイベントを開催したり、店めぐりマップを作ったり、クーポンを発行したりと盛り上がっています。
丹波栗テリーヌ「足立音衛門」(福知山市)
足立音衛門(あだちおとえもん)は、西洋焼き菓子のお店です。

創業は平成3年と、歴史はまだ浅いですが、東京大阪にも進出し全国的にも知られています。
現在ではお店の代名詞となっている丹波栗テリーヌですが、丹波栗は収穫量がとても少なく、新参者ということもあって、創業当初はなかなか分けてもらえなかったそうです。
丹波栗の特徴は栗の粒が大きく、旨味、香りが芳醇なことです。足立音衛門は大正元年築の松村家住宅をお店として使用しています。


こちらが看板商品のパウンドケーキ 栗のテリーヌ「天」。なんと11,880円!
丹波栗、讃岐和三盆、発酵ラヴィエットバターなどが惜しげもなく使われている最高級ケーキです。1本に栗が400g以上入っています。

「天」を試食させていただきました。
贅沢です。栗が大きい。栗をまるごとほおばって食べている感じです。甘味は和三盆の優しい甘さ。生地もしっとりしていて、このサイズでもしっかり重みがあります。

「天」は高級品ですが、それ以外にも3,000円くらいから購入できる商品もあります。
足立音衛門のスイーツは、オンラインショップでも購入できますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
福知山城の天守閣内で2022年11月8~9日に行われた将棋の竜王戦のおやつ部門に提供された商品がこの「王様のどら焼き」です。

こちらも大きい栗がごろっと入っています。

これまでは持ち帰り専門でしたが、今年から敷地内の洋館をカフェとしてオープンし、この素敵な空間で食べることができるようになりました。福知山にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。