企業がディーセントワークの実現に取り組むメリット

ディーセントワークは、労働者の幸福や安定した暮らしを実現するための仕事を指します。労働者にとってはさまざまなメリットがありますが、それをサポートする企業側にとってはどうでしょうか。企業がディーセントワークの実現に取り組む3つのメリットをご紹介します。

企業がディーセントワークの実現に取り組むメリット


  • 1.企業イメージが向上する

  • 2.人手不足が解消する

  • 3.生産性が向上する

企業イメージが向上する

ディーセントワーク実現に取り組むことで、企業はブランドイメージの向上が期待できます。

なぜなら、ディーセントワークの実現に必要なプロセスである労働者の社会保障制度の導入や、安定かつ十分な収入の設定は、多くの労働者が求めている最低上限であるからです。それでいて、こうした部分を確実に満たせている企業はそう多くありません。

ディーセントワーク実現のため、積極的な改革を行う場合は社外に向けたアピールも同時に行いましょう。プレスリリースの配信や、HPでのニュースリリースを配信することも効果的です。事業の成長だけでなく従業員を大切にしているという好印象を与えられ、企業イメージの向上に繋がります。

人手不足が解消する

ディーセントワーク実現に取り組むことは、人手不足の解消にも繋がります。

完全失業者が多いにもかかわらず、多くの企業は人手不足に陥っています。このような状況になっている原因は、7つの評価軸を十分に満たせていないからと考えられます。

例えば、自己鍛錬軸やWLB軸などを改善するだけでも、自社の求人が求職者の目に止まりやすくなります。これからの時代は、労働者は働きやすい環境でかつ収入も安定しており、自己も成長できるような環境をさらに求めていきます。

ディーセントワークを実現することで、そうした労働者の要望を満たせるのが特徴。そのため、複数の条件で就職先を探している方からの応募が増え、人手不足の解消に繋がります。

生産性が向上する

ディーセントワーク実現に取り組めば、業務の生産性向上も期待できます。

ディーセントワークは、暮らすための収入源としての仕事ではなく、働く価値のある仕事のことを指します。また、労働者は自身の安全や生活の安定が確保されてはじめて、業務に対して集中でき、会社に貢献しようと積極的に行動することができます。

ディーセントワークはそうした好循環を生むため、従業員一人ひとりの生産性が向上しやすいのです。