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ピザハット × 原神
キャデラック × 原神

ピザハット × 原神

米ピザチェーン大手の「ピザハット」と中国大人気ゲーム「原神」がコラボを果たした。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ コラボの宣伝イメージ画像(原神の公式サイトより)、『チャイトピ!』より引用)

3種類のコラボセットが打ち出され、特典として限定版マウスパッドやゲーム内で使えるギフトパックをゲットできる。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ コラボ限定グッズの数々(ピザハットのweibo公式アカウントより)、『チャイトピ!』より引用)

コラボが開催されるや否や大きな反響を呼び、現地で話題になった。合計32万枚の予約販売チケットは瞬く間に売り切れとなり、単純計算で4000万元(約8億円)近くの売り上げになる見込みだ。

あまりの人気にピザハットの店舗にはコラボセットを求める大勢のファンがなだれ込み、混乱の中でやむをえず営業中止となった店舗もあった。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ ピザハット前で並ぶ大行列(現地のSNSより)、『チャイトピ!』より引用)

さらに、中国版メルカリの「閑魚」では限定グッズの転売行為が横行し、特典が欲しいものの、住んでいる町にコラボ店舗がないファンの代わりにセットを購入するサービスも現れた。

ピザハット

1990年に北京で中国1号店をオープンし、中国市場進出を果たした。現地では高い知名度を有しており、今年9月末の時点で中国全土に2800店舗以上を展開していた。今回のコラボ以外にも「スヌーピー」などのIPとのコラボを積極的に打ち出している。

原神

2020年9月に中国でリリースされた大人気のスマホゲーム(PCなどにも対応)。世界各国でリリースされており、日本市場にも進出している。

米モバイルアプリ調査会社「Sensor Tower」によると、今年9月の世界モバイルゲーム収入ランキングでは原神が1.3億ドル(約193億円)で2位を獲得、そのうち22.7%を日本市場が占めていた。

キャデラック × 原神

米高級車ブランドの「キャデラック」が中国の大ヒットゲーム「原神」と異色のコラボを果たし、ゲームキャラクターでラッピングされた2種類の「痛車」を打ち出した。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ 原神キャラクターの痛車(キャデラックの公式weiboアカウントより)、『チャイトピ!』より引用)

どちらも限定60台となっており、価格帯は460~540万円と高めだ。コラボキャンペーンとしてキャデラックはキーホルダーやトートバッグ、水筒、シャツなどのコラボグッズをプレゼントしていた。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ コラボグッズのキーホルダー(キャデラックの公式weiboアカウントより)、『チャイトピ!』より引用)

ゲーム関連のデータを記録するサイト「ActivePlayer.io」によると、原神の9月におけるアクティブプレーヤー数は6300万人に達する。今回のコラボは原神の膨大なファンへのアプローチとなり、若者のキャデラックに対するイメージもより親しみやすいものになるだろう。

また、原神にとってもより広い消費者層へのアプローチとIPのマネタイズ化を進めるという効果がある。

現地メディアによると、最近、原神関連のコラボは目立っており、8~10月の約2カ月で20件ものコラボが打ち出された。ローソンやアリペイ、銀行などと様々な業界と積極的にコラボを打ち出している。その範囲も中国国内にとどまらず、イギリスの「テムズ川」やニューヨークの「タイムズスクエア」などに及ぶ。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ ローソンと原神のコラボ広告(ローソンの公式weiboアカウントより)、『チャイトピ!』より引用)

さらに、原神は「鬼滅の刃」や「Fateシリーズ」を手がけたアニメ制作会社「ufotable」と共同で長編アニメを打ち出す計画を発表した。

【第四弾】中国IPコラボ十選!!(テスラ、原神、ジョジョなど)
(画像=▲ 原神のアニメプロジェクト広告(原神の公式weiboアカウントより)、『チャイトピ!』より引用)

こうした様々な取り組みの背景には、ユーザー規模の成長が頭打ちになったことで、事業の幅を拡大させる必要が出てきたからだと考えられる。

キャデラック

1902年に創立された歴史ある高級車ブランドであり、2004年に中国市場へ進出し、現地での事業を拡大してきた。

経済が急成長し、Z世代が消費の主力として台頭し始めている中国市場で、キャデラックもその環境に合わせて自身を変化させている。原神のほかにも現地で注目を集めているゲーム「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」とコラボし、ブランドイメージの刷新を図っているようだ。

提供・チャイトピ!

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