目次
5. どちらが源氏池でどちらが平家池?
6. NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大河ドラマ館
5. どちらが源氏池でどちらが平家池?
源平合戦にちなみ、鶴岡八幡宮には「源氏池」と「平家池」の2つの池、合わせて「源平池」が存在します。
東西に配置された源平池

太鼓橋から境内に向かって東側に広がるのが「源氏池」。池には3つの島があり、中の島には旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)が鎮座し、それを取り囲むように、崇敬者から奉納された源氏のシンボル・二引の白旗が掲げられています。

一方、太鼓橋から境内に向かって西側にあるのが「平家池」です。平家池には4つの島が築かれています。
源氏池、平家池に浮かぶ島の数は、源氏の繁栄を願う意味で源氏池には「産(3)」を、平家滅亡を願って平家池には「死(4)」を選んだと伝えられています。
また、かつて源氏池には源氏の白旗の意味で白蓮が、平家池には赤旗の意味で紅蓮が植えられていたとも伝わっていますが、現在はどちらの池にも見事な紅白の蓮が咲き誇っています。
源氏池の見どころ「旗上弁財天社」

源氏池の中の島に築かれた「旗上弁財天社」は、頼朝が平家打倒の旗上げを行った際、守護神として弁財天が現れその霊験にあやかったとのことから、頼朝が報賽(ほうさい)の念(御礼)を込め造営したと伝えられています。
しかし、弁財天は仏教の守護神であったことから、明治の廃仏毀釈で取り壊しに遭い、現在の社殿は、鶴岡八幡宮創建800年記念により、昭和55年(1980年)に復元されたものとなっています。
弁財天は芸能・開運の神様でもあり、芸能成就や良縁、安産などにご利益があり、鎌倉・江ノ島七福神の一つとして知られています。
源氏池のほとりで休憩はいかが?

源氏池の畔にある鶴岡幼稚園に隣接した広場には、藤棚とベンチの休憩所が設けられています。
池の畔で優雅に戯れるカモや鯉、食べ物のおこぼれに期待して群がるハトを相手に、のんびり足休めはいかがですか?春には満開の藤が天井から降り注ぎます。
ちなみに、お隣には源氏池休憩所が設置されていますが、2022年3月現在は休業中になっています(再開未定、鯉の餌は無人販売中)。
6. NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大河ドラマ館
2022年から放送されているNHK大河ドラマ、三谷幸喜脚本・小栗旬主演による『鎌倉殿の13人』。そのドラマの舞台ともなっている鎌倉市の鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム2Fでは、2022年3月1日より「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープンしています。

『鎌倉殿の13人』の放送を契機に、鎌倉市ならびに関連地域のまちの魅力を全国に発信し、観光振興および地域活性化につなげようと官民一体で立ち上がった、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会。
その施策の目玉として完成したのが、2022年3月1日にオープンした「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」です。場所は、平家池のほとりに建つ鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムの2Fです。

入口はこちら。この大きなポスターが目印です。

入場は日時指定制・定員制となっています。事前に日時指定の入場券を購入した場合は、指定した時間内に2階入口で受付を済ませましょう。なお、当日券でも入場できます。(入場券の購入詳細については、公式サイトをご参照ください)。
入口前に展示された、このかっこいい巨大ポスター。ここは撮影可なので記念撮影を忘れずに。

館内では、『鎌倉殿の13人』に関する作品紹介から脚本家インタビュー、登場人物の紹介、劇中の衣装や小道具などの実物展示、作品舞台裏の秘蔵映像、豪華俳優陣による直筆サイン展示や登場人物相関図などドラマの世界観に浸れる魅力的なコンテンツが用意されています。
館内での撮影スポットは限定的ですが、衣装・小道具展示コーナーは撮影OK。登場人物の等身大パネルとともにぜひ記念の一枚を。

展示の目玉の一つは、最新の映像技術を取り入れた大型スクリーンによる体感型コンテンツ。大型スクリーンに投影された背景映像は実際にドラマで使用されたもので、全部で5パターンあり、手をかざして行うインタラクティブ操作により画面を遷移させます。さらにタイトルにちなんで13人が揃って満場一致で操作すると特別映像が流れるそうです。ぜひお試しあれ。
なお、ドラマ撮影の進行ととともに展示内容も随時入れ替えていくとのこと。ストーリーの展開とともに役者陣もますます豪華になっていくので、本ドラマファンの方はぜひお見逃しなく。

ミュージアム1階では特設会場として「鎌倉殿ミュージアムショップ」がオープンしています。『鎌倉殿の13人』にゆかりのある地域の銘菓やメーカーがドラマとコラボした新商品、文房具や玩具、そのほかここでしか購入できない限定オリジナルグッズなどが目白押しです。
上記Tシャツは、武人画師として活躍するこうじょう雅之氏がこのために描き下ろした「墨絵武人画 北条義時Tシャツ(3,850円税込)」。こんなクールなTシャツを身に着けたら注目されること間違いなしですね。
なお、1階ミュージアムショップは入場券なしでも入場可です。鶴岡八幡宮参拝の折りにぜひ立ち寄ってみては?

そして、鎌倉市内各所に掲示された大河ドラマ館の宣伝ポスター。実はこれにもユニークな仕掛けが施されています。
肖像画ポスター右下にあるQRコードを読み込み、表示された「カメラを起動して楽しむ」ボタンを押してカメラをポスターにかざすと、なんと、肖像画の北条さんが突然軽妙にしゃべりだすのです。
このARが組み込まれた「しゃべる肖像画ポスター」、話のネタにぜひお試しあれ。
<『鎌倉殿の13人 大河ドラマ館』の基本情報>
- 会期:2022年3月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
- 開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
- 場所:鎌倉市雪ノ下2-1-53 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(鶴岡八幡宮境内)
- 休館日:無休(展示替え休館日除く)
- 入場料金:大人(高校生以上)1,000円、小人(小・中学生)500円、未就学児無料
※大河ドラマ館観覧者は、入館時に提供するパンフレットの提示により、鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館(平常展各大人300円 小人100円 ※2022年3月1日時点)へ各1回無料で入場可能(ただし、2023年3月31日まで) - 日時指定入場制:9:30~17:00の間で30分間隔
※日時指定入場券の購入可能場所は、オンライン予約、大河ドラマ館チケットカウンター(1階)、館外チケット販売所(鎌倉商工会議所、鎌倉市観光協会)や旅行会社等
※当日来館の場合、空き状況次第で大河ドラマ館チケットカウンターにて当日時間枠の購入も可能です。