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高校生のなまず養殖への挑戦
国の名勝 帝釈峡

高校生のなまず養殖への挑戦

なまずを高校生が育てる?

そんな、全国でも珍しい取り組みを10年以上も前から挑戦しているのが県立油木高校の高校生たちです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=<県立油木高校校舎>,『たびこふれ』より 引用)

そもそもなぜ高校でなまずを育てることになったのか?

神石高原町では、耕作放棄地が問題になっていました。

その田んぼをなんとか有効活用できないか?と色々考えた末に行きついたのが、耕作放棄地に池を掘って水を貯め、そこでナマズの養殖をする、というアイデアだったそうです。

なまずなら管理しやすくさほど手をかけずに育てられるのではないか?という考えだったからだそうです。(後々これがそうではなかったことがわかり、数々の困難に直面することになるのですが。。。)

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

高校の校舎から車で10分以上かかる草木(くさぎ)地区の耕作放棄地を利用して養殖しています。開始当初は学校のプールで育てていたそうです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

やってみてなまずの養殖は想像以上に難しいことがわかりました。なまずは共食いをするので、稚魚を育てている間にも半分くらいに減ってしまうのだとか。水やり、餌やりが滞ると全滅することもあるそう。今も思考錯誤の繰り返しだそうです。

他の土地でなまずの養殖をやっている例と比較すると温かい地域の方が育ちやすいというデータもあるようですが、神石高原町は寒冷な気候なので、育ちが遅く、逆にその分身が締まったなまずが育つというメリットでもあるそうです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

池の水は濁っていて、なまずの姿は見えません。濁っている方が鳥などに狙われにくく安全なのだとか。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=<油木高校の若き挑戦者たち>,『たびこふれ』より 引用)

この後、リアルななまず写真が登場します。苦手な方はご注意ください!

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

こちらがなまず。意外にすばしこくて力が強く、ぬめりもあるのでなかなか捕まえられません。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

こちらがなまずの燻製。中を開けてみると、、、

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

パッと見、なにかわかりません。味は確かに魚の燻製の味でしっかりした噛み応えもあり、美味しかったです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

高校生が見事な包丁裁きで三枚に下ろしてくれて、なまず料理を試食させていただきました。まずは唐揚げから。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

これがなまずの唐揚げ。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

唐揚げの中身はこんな感じです。普通の白身の魚となんら変わらない淡泊な味で美味しかったです。ビールにぴったりです。

それではいよいよ、なまずの刺身。。。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

おお~。これがなまずの刺身かぁ。臭くないのかなぁ。ぬめぬめしてるんじゃないの?

食べてみました。これがなんとまったく生ぐさくない、泥くさくない。

鯉か鯛のようにさっぱりした白身の刺身を食べているようで、言われなければなまずとわかりません。

弾力はやや強めで、しっかりした歯ごたえです。うん、なまずの刺身、イケる。

日本ではなまずを食べるという文化は浸透していませんが、海外では普通になまずは養殖され、食用として広く認知されているそうです。

ハンバーガー屋チェーンで出てくる白身魚フライなどもなまず種の魚だったりするそうです。

実は日本でも江戸時代にはなまずはうなぎよりも食べられていたらしいです。コラーゲンやビタミンB1などの栄養分も豊富なのだとか。

うなぎの代用品というよりは、なまずとしてもっと広まっても良いように思います。

苦難続きで簡単にはいかないなまずの養殖。しかしそれも高校生たちの未来にとっては逆に良いことかもしれません。今後さらに養殖をやりながら研究を続け、なまずのぬるぬる感を良いことに活用できないかとか、アクアポニックス(※)の好循環を生み出せないかなど研究を深めています。

がんばれ!油木高校生!

※アクアポニックス:水耕栽培と養殖を掛け合わせた、次世代の環境保全型農業:魚の排せつ物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻るという好循環を生み出す。

国の名勝 帝釈峡

帝釈峡は日本五大名峡のひとつ。高さ100mを超える大絶壁が連なり、雄大で幻想的な風景が広がる景勝地です。

庄原市東城町と神石高原町をまたいで上帝釈、下帝釈エリアに分かれています。

中でも、雄橋(おんばし)は日本一の天然橋、国の天然記念物に指定されています。

帝釈峡内は、遊歩道で散策することができます。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

遊歩道は豊かな緑の中、渓流沿いを歩きます。

朝いちばんに訪れたら、ひんやりと澄みきった爽やかな空気が満ち溢れていて、とても気持ちよかったです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

帝釈峡に訪れるなら、早朝がお薦めです。遊歩道入口の茶店の方曰く、朝はよく常連さんが写真を撮りに来られるそうです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

さて、こちらが国の天然記念物「雄橋」です。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

雄橋は、渓水の浸食作用によってできた、長さ90m、幅19m、高さ40mの日本一の天然橋。自然が創り出したこの橋は「神の橋」ともいわれ、世界三大天然橋のひとつともいわれているそうです。

この雄大さは写真ではわかりにくいので、ぜひ動画でご覧ください。

昔は雄橋の上を人が歩いて通っていたようです。(今は木が繁っており、安全性も確保できないようで歩くことはできません。)この自然の大橋の上を歩いてみたかったですね。

帝釈峡 神龍湖遊覧船

帝釈峡には神龍湖(しんりゅうこ)という人工のダム湖があり、遊覧船で巡ることができます。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)
【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

1周約40分の湖遊覧を楽しむことができます。(大人1,500円)

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=<遊覧船から見える雄大な岩肌>,『たびこふれ』より 引用)

遊覧船上から見える、穏やかで癒される動画をどうぞ~。

私が訪れた時は9月初旬で、湖には藻が繁殖しており、水の色はあまりきれいではありませんでしたが、帝釈峡の一番良い時は、なんといっても紅葉シーズンです。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=<紅葉シーズンの神龍湖>,『たびこふれ』より 引用)
【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

地元の人曰く、「紅葉もいいけれど、新緑の時期もおすすめですよ。ぜひ来てみてください」とのことでした。

遊覧船乗り場からトンネルを歩いて抜けたところにこんな風情あるお店がありました。

【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの”おいしい●●”がある町だった。
(画像=『たびこふれ』より 引用)

おお~、なんともレトロで懐かしい雰囲気。今も現役のお店として営業されていました。昔は宴会や宿もやられていたのでしょうか。。。