サヨリ釣りの仕掛け

サヨリ釣りの仕掛けは大きく分けて3タイプ。ほかにもたくさんありますが、ここでは大きく3つに分けて紹介します。

カゴ付きの連玉ウキ(シモリウキ)仕掛け

サヨリ釣りではもっともポピュラーで、ザ・サヨリ仕掛けとも言えるタイプがカゴ付きの連玉ウキ仕掛け。これは連玉と呼ばれるように発泡性の玉ウキが4~5個並んだ仕掛けで、一番先頭にはプラスチックのカゴが付いていて、カゴを含めて全体が水面に浮くようになっています。

カゴにはゴム製のスーパーボールなどが付いていることが多いですが、これはスーパーボールの重さで遠投が効くように設計されています。またスーパーボールはやや浮力がある素材なので沈むことなく水面にほんの少し頭を出すくらいなので釣りの邪魔をしないということなのでしょう。

さて、玉ウキは全長50cmほどの仕掛け糸の中に4~5個が通してあり、水面では引っ張ると一列に並びます。ウキの並びの先頭がマキエカゴで、ここからポロポロと出るアミエビなどのまきエサに後方からサヨリが寄ってくると、連玉ウキの先にあるエサに食いつくという寸法です。

連玉ウキでの釣り方

サヨリが食いつくと、一列に並んでいた玉ウキが少し斜めになったり、列が崩れたりと変化するので、アタリとして判別できます。この仕掛けの最大の特長が「遠投が効く」「遠投した投点で仕掛けに同調するようにまきエサができる」と言う点。これを生かすには、ゆっくりと仕掛けを引っ張って常にカゴからハリまでの糸が張っていることでアタリが取りやすくなります。

また引っ張ることでまきエサもカゴから出て、仕掛けも同調させることができます。基本的に遠投して長い距離を探りますが、まきエサを入れて遠投を繰り返すので、群れが近くにいる時もマキエカゴにまきエサを入れる時間が取られるのがデメリットです。

タックルは遠投が効くもの

竿は遠投性を活かすため小物用の投げ竿や、磯竿の1~2号程度を使います。リールは2500~3000番。ミチイトはナイロンライン2~3号や、0.8号程度のPEを巻きます。仕掛けの下のハリスは0.6号程度を50cm~1mぐらい取り袖針3~5号を結びます。

サヨリ釣り徹底攻略 仕掛け3パターンの特徴&釣り方解説
(画像=カゴ付き連玉仕掛け図(作図:週刊つりニュース西部版 APC 藤井貴之)、『TSURINEWS』より 引用)