筋トレを開始して気分が乗ってきたら翌日頭がズキズキ…そんな経験ありませんか?実はそれ、筋トレ頭痛です。この頭痛、トレーニングの種類によっても起きやすいのです。どんな筋トレが頭痛が起きやすいのか、頭痛の種類・起きてしまった時の対処法についても詳しくお伝えします。
- 01. 頭痛は頭のどこにも起こりうる
- 02. 筋トレ後に頭痛が起こる原因は?
- 03. 筋トレ後の頭痛・症状と経過
- 04. 筋トレ後に頭痛が起こりやすいメニューとは
- 05. 筋トレ後の頭痛を予防する方法
- 06. 筋トレ後頭痛と区別したい症状①
- 07. 筋トレ後頭痛と区別したい症状②
- 08. 筋トレ後頭痛と区別したい症状③
- 09. 筋トレ後頭痛が治らない・脳外科との付き合い方
- 10. 筋トレとも頭痛ともうまく付き合って
頭痛は頭のどこにも起こりうる
頭の中の構造
頭部は縦に割ると、外から頭皮・皮下脂肪・筋肉。その下に頭蓋骨があります。さらに、硬膜・くも膜・軟膜があり、その中には脳実質があり、脳細胞と神経、無数の動静脈が張り巡らされています。
また、頭の一部である顔には、眼・鼻・歯がある。頭は無数のパーツから出来ており、そのどれもが痛みの原因になり得ます。頭痛の起こる場所も、後頭部・前頭部・こめかみなど頭痛の種類によってさまざまです。
頭痛が気になるのは
痛みは体のどこにも起こりうるものですが、特に頭痛は誰もが心配になる痛みです。こめかみ・前頭部・後頭部などに頭痛が起こると不快なだけではありません。
なかなか治らない頭痛は、「放っておくと命に関わるのではないか」と不安に襲われます。筋トレをしたあとに起こる頭痛も、翌日以降もしつこく続けば不安になります。
怖い頭痛か、様子を見て良い頭痛かは自分では判断がつかないので、長引く頭痛は専門医に相談が必要です。
ストレスによる頭痛
頭の構造上、頭痛の種類は多く、経過も人それぞれであり、複雑です。人間は繊細な生き物であり、交感神経の働きや精神的な原因でも頭痛が起きます。
筋トレ後に頭痛が起こる原因は?
運動性頭痛の病態
国際頭痛学会によると、主に運動をしたあとに発症する頭痛を運動時頭痛と言います。20~50歳代の男性に好発し、ウェイトトレーニングをしたあとに起こりやすいのが特徴です。部位は前頭部・こめかみ・後頭部などと限局せず、全体に起こります。
運動を中止すれば治る方もいますが、直ぐには治らず、運動の翌日まで続く方もいます。
原因は脳血管のれん縮(異常な収縮)です。しかし、運動したあとになぜ血管のれん縮が起こるのか、詳しいことはわかっていません。血流が良くなったことで起こるという研究者もいます。
持病の頭痛が悪化
頭痛は偏頭痛・緊張性頭痛など種類が多いのです。もともと頭痛持ちの方が、筋トレをしたあとに首や肩の緊張が高まったり、頭部の血流が良くなることで、もともとあった頭痛が悪化するケースがあります。
また、先述したように頭部には頭痛の原因となるパーツが多数あります。歯痛からくる頭痛・副鼻腔炎からくる頭痛・頭皮の帯状疱疹からくる頭痛などもあるのです。他に原因が無いかも確認しましょう。