釣りエサの中では高価

購入したことがある人ならわかるかもしれませんが、このボケ、釣りエサの中ではかなりの高級品です。

ゴカイなどは数十匹入った100gを400~500円で購入できるのに対し、ボケは1匹30gで40円相当します(地域により誤差あり)。

また大きさによっても値段は上下し、大きいボケは50円を超えることもあるようです。

しかし、値段が高いだけあって、このボケは非常に集魚力が高いのも事実です。

ボケを好むサカナも多く、クロダイやスズキの他にもヒラメやカサゴ、マゴチ、さらにはウナギなどもボケが大好物です。

高級釣りエサ『ボケ』の正式名称は「ニホンスナモグリ」 大半は中国産
(画像=高級釣りエサ『ボケ』の正式名称は「ニホンスナモグリ」 大半は中国産ボケで釣れたウナギ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)、『TSURINEWS』より 引用)

ボケを一口で食べるサカナが掛かったとしたら、大物に期待が持てそうです。

エサ持ちが悪い

非常に万能エサなボケではありますが、一点どうしても避けられない欠点があります。それはボケ自身が非常に弱く、エサ持ちが悪いということです。ボケはカメジャコに比べて甲羅が薄く柔らかいため、強い力が掛かったりするとすぐにちぎれてしまいます。

また、エサ取りが多い環境だとあっという間にズタズタに喰いちぎられてしまいます。

他にも、環境の変化にも弱いため、水質の違う水に入れてしまうとあっという間に死んでしまいます。

購入したボケは、釣り場に到着したらすぐに使うのではなく、一度現地の水に慣らせてあげると長持ちします。具体的には、購入した際にボケと一緒に入れてもらった海水に、現地の海水をゆっくり入れてあげましょう。そうすることで、針に付けて海に投入してもボケにかかるストレスが少なくなり、長く生きてくれます。