DIYでの倉庫の作り方1
図面
ちょっとした小屋や倉庫を建てるときはもちろん、箱や棚など、何を自作するにしても最初の図面が、スムーズに作業を進める上でかなり重要になってきます。
何センチの材料が何本必要なのか、何センチ×何センチの板が何枚必要なのかがあらかじめ分かるので、材料の切り出し方を工夫すれば無駄をなくすこともできます。また、先に材料を切って塗装をしておくと後が楽ですし、仕上がりもきれいになります。
JW CAD
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簡単な手書きの図面でもないよりはもちろんいいのですが、もう少し本格的に描いてみましょう。そこで、ここでは無料で高機能なCADソフトをご紹介します。jwcadで検索すればすぐ出てきます。
本も出ているぐらいポピュラーなフリーの2次元cadソフトです。かなり高機能ですが、使いこなす必要はありません。線の引き方消し方だけ覚えれば簡単な図面が描けます。しかも正確な寸法で描くことができます。
最初の内は図面でなくてもちょっとした形を描くだけでもいいので、いろいろと使ってみましょう。ある程度慣れてきたら正確な寸法で図面を描いてみて、何度も描き直している内に普通に使えるようになってきます。図面を描く上でなくてはならないソフトになるでしょう。
DIYでの倉庫の作り方2
建てる場所の広さが基準になりますのでそれを元に図面を描きます。一番簡単なのは構造用合板1枚分の広さ91×182センチです。そのまま使えば直角も出てますし、切断する手間も省けます。
整地
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建てる場所を決めたら、簡単でいいですがまずその場所を整地しなければなりません。草むしりをし、邪魔になりそうな石などあれば取り除いておきましょう。
基礎の基礎が大事
住宅建築で言うベタ基礎に対して、物置や小屋などは独立基礎という形にします。柱ごとに別々の基礎を設置するものです。
タンパー
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半坪(約1畳)ほどの広さで建てるのであれば四隅を、束石を置くためにある程度突き固めることが必要です。そのための道具としてタンパーというものがあります。
鉄板に棒が付いただけの簡単なもので、その棒を持って鉄板で地面を叩いて固めるものですが、あえて購入する必要はありません。短く切った丸太に棒を2本取り付けて、自作したり、物置ぐらいなら大き目の石で突き固めても大丈夫でしょう。しっかり突き固めるほどに強固な基礎になります。
捨てコン
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四隅を突き固めたら、そこに捨てコンを打ちます。住宅建築でいう捨てコンとは多少意味合いが違って、この場合は束石の沈み込みとぐらつきを防ぐためのものです。セメント1対砂2の割合で混ぜ合わせたモルタルを使います。
混ぜるときは水を少しずつ足していくことが重要です。用途にもよりますが、地面が固く締まっており重量がさほどかからない物置であれば、捨てコンは必ずしも必要ではありません。
砂
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セメントと砂の比率もだいたいで大丈夫です。
束石
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独立基礎の束石としては、ホームセンターの石材コーナーにあるコンクリート製の立方体のものや台形のもの、また、羽子板付きといって、束柱にねじ止めするための金具が最初から取り付けられたものなどいろいろあります。
捨てコンと同時作業で束石を置きます。モルタルが固まってからよりも同時に作業する方が、粘度があるので束石の水平を出しやすいです。ここでは他の束石との高さを合わせなくても大丈夫です。束石個々の水平だけは出しておきましょう。
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この画像の束石は、ボイド管という固い段ボール製の筒に自分で練ったコンクリートを流し込んで作りました。
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こちらが羽子板付きの束石です。コンクリート製で台形のもので、あらかじめ金具が付けられているものです。なお、コンクリートブロックですが、本来縦に置き、中に鉄筋を通してコンクリートを入れ、積み重ねて塀を作るもので、倒した状態で基礎として使うにはやや強度的に不安ですし、束柱を固定するのも難しくなります。
やはり、束石として販売されている物を使うか、枠を自作し、コンクリートを流し込んで作る方がよいでしょう。何を建てるにしても基礎はしっかりと強固に作るべきです。
防草シート
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束石を置いたら雑草を防ぐための防草シートを敷きます。なくても大丈夫ですが、あった方がいいことは間違いありません。画像の深緑のシートが防草シートです。束石の部分をカットしてかぶせるように敷いてあります。