放流はスプーンを使え
まず1つ目は、魚を最も釣りやすい放流シーンでのおすすめルアー、それがスプーンだ。中でも放流直後に使う放流用スプーンがイチオシだ。
カラーは通称、オレ金(表オレンジ/裏金メッキ)や赤金(表赤/裏金メッキ)と呼ばれる派手な色を用いる。
ウェイトは2g前後で、状況に応じて1.5~3g台まで使う。リトリーブスピードは、標準を分かりやすく「1秒間にリールハンドルを1回転」とすれば、放流直後の場合「1秒間に2回転」の感覚で速めに巻く。
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(画像=スプーンは放流時に威力を発揮する(提供:週刊つりニュース中部版・服部鱒宏)、『TSURINEWS』より引用)
レンジ(=タナ)は、スプーンが着水したらすぐに巻き始めるイメージでOK。放流されたばかりの魚たちは、初めて見るルアーに対して強い興味を抱く。より派手なカラー、速い動き、ブリブリと強い波動で泳ぐ、そんな刺激の強い物体にためらわずアタックしてくる。
リトリーブスピードが適正ではなくても、多少の巻きムラがあったとしても、勢いよくアタックしてきてくれるので、アワセの動作がうまくできなくても、オートマチックにフッキングしてくれることも多い。そんな放流時こそ初心者にスプーンを使ってほしい。
メインはクランクベイト
放流直後は放流用スプーンで簡単に釣れていたが、時間がたつにつれ反応が悪くなる。一度くわえて危険を感じたのか、見飽きて興味を失ってきたのか、魚も学習して簡単には釣れなくなる。
そこで、反応が悪くなってきたシーンで使いたいルアーがクランクベイトだ。クランクベイトは適正スピードの幅が広いため、ゆっくり巻いても速く巻いてもいい。また、ハンドルを巻いているとブリブリッと動きが手元に伝わり、使っている感覚がつかみやすい。
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(画像=メインはクランクベイト(提供:週刊つりニュース中部版・服部鱒宏)、『TSURINEWS』より引用)
クランクベイトにはいくつかのタイプがあり種類 も多いが、夏のエリアでおすすめのクランクベイトを4つに分類して紹介したい。