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乾季に現れる摩訶不思議な六角模様
乾季でも水鏡を楽しめます!
乾季に現れる摩訶不思議な六角模様

お腹が膨れたところで、さらに塩湖の奥へと進みます。塩湖の表面には、塩でできた大小の亀甲模様が延々と広がっていました。この模様は乾季になればなるほどはっきりと浮き出てくるそう。自然が生み出す天然のアートは、いくら眺めていても飽きることがありません。

規則的な亀甲模様の中に、時々丸い形をした"何かの跡"が目に付きます。ヘンリーさんによると、これは雨季の終わり、塩湖表面の水が蒸発する際に発生した泡が少しずつ一か所に集まり、それが大きくなり過ぎた時にパンッと破裂することでできる跡なんだそう。
なぜ泡が発生するのかは良く分からないようですが、確かに大きな泡が弾けないとこんな跡は残りませんよね。ウユニ塩湖といえば雨季の水鏡と乾季の亀甲模様ばかり注目されがちですが、私たちが見落としている自然の神秘はまだたくさんあるのかもしれませんね。
乾季でも水鏡を楽しめます!

車は乾燥した大地から、まだ水が残っているエリアへと進みます。ウユニ塩湖の雨季は12月~3月、残りは乾季とされていますが、東京都の5倍という広さだけあって、たとえ乾季でも塩湖全体が完全に干上がるわけではなく、程度の差こそあれ年間を通じて水鏡を楽しむことができるんです。
それにしても、はるか遠くにそびえる山の方角やタイヤ痕を頼りに走行するって、ベテランドライバーはすごいですね。

水のあるエリアに到着!長靴を借りて、水の感触を楽しみながら散策します。この日はわずに風が吹いており、湖面には小さなさざ波が立っていました。そのため水面に映る影も完全な水鏡にはなりませんが、360度誰もいない世界を独り占めにできる感動はひとしお!

キラキラと輝く塩の波は、まるでどこまでも広がる遠浅の海のよう。遠くには柔らかな稜線を描く山々やフラミンゴの姿も見えました。このまま歩いていったらすぐたどり着けそうですが、それこそ何十キロも離れているはず。遠近感を失うこの不思議な感覚もウユニ塩湖ならではです。

クリスタルのようにキラキラと輝く塩の結晶をみつけ、持ち帰ることに。この旅での一番のお土産になりました。
どこまでも広がる絶景と写真撮影を満喫したところで、今日のツアーはおしまい。まだ午後3時過ぎでしたが、この日はホテルライフを楽しむためにツアーを早めに切り上げてもらいました。
次回は塩のホテルとして有名な「Palacio de Sal(パラシオ・デ・サル)をご紹介します!
文・写真・原田慶子/提供元・たびこふれ
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