580mのポイントから開始
船は2時半間走ってスローダウン。陸岸が見えないような遥か沖のポイントにやってきました。やがて船長の合図で大トモから順に投入開始。隣の友人が無事に投入を終え、続いて私も投入完了。数分後、無事着底を確認しました。すると、先に着底した3~4人にアタリ発生!船中一気に緊張が走る。続いて私のサオにもアタリ!と思いましたが、残念ながら先にアタッた方とのオマツリ。仕掛け1つロストしてしまいましたが期待は膨らみます。
続けて同ポイントで2投目。1投目と同様に3~4人にアタリがあったものの、残念ながら私、そして隣の友人も魚には嫌われてしまいました。次の投入に期待を込めて準備をしていると……何やら大トモ付近でざわついています。
何となく察しはついたので私と友人も近寄ってみると、船長「手を貸して~!」。私もギャフを持って引き上げに参戦!呼吸を合わせ、3人がかりで引き揚げたアブラボウズはなんと90kg!(後の計量)。正にモンスターでした。

同じポイントで3投目をやるも、やや潮が速くなったようで、あちらこちらでオマツリ騒ぎ。船中1本本命が浮上するも、船長やや浅いポイントに移動を決断。
オマツリやモンスターの引き上げ、浅めのポイントへの移動にてかなりの時間を要し、この時点で時間は10時すぎ。残りは1投、ノートラブルでやっても2投がせいぜい、といった所でしょう。我々2人、絶体絶命の窮地に追い込まれてしまいました。
ラストの流しで待望のアタリ
4投目の水深は450m。モンスターは出ないけど魚影はそれなりに濃いポイントとのこと。無事に投入を終え、祈るような気持ちでサオ先を見つめます。するとその祈りが通じたのか、サオ先が根掛りのように抑え込まれ、その後すぐさまガンガンと派手にたたかれました。間違いなく本命、アブラボウズのアタリです。
落ち着いてドラグを調節し、船長に声をかけてから中速(やや低速気味?)で慎重に巻き上げ開始!
そしてふと横を見ると……友人も一足早くアタっていたようで既に巻き上げ開始から100mが経過。あまりにも緊張感ありすぎて声すら出なかった模様(笑)
反対側でこの日最大級のオマツリ騒ぎが起きていることから、これがラストの流しであることほぼ確定。もう、バラしてしまったら……確実にしばらく立ち直れません。

残り100mを切った辺りから暴れ方はさらに派手になり、心臓に悪いことこの上ないです。身は軟らかく、しかもアコウと違って水面でバレても泳ぎ去ってしまう魚なので、取り込みが終わるまで気が抜けません。