ケアマネジャーに向いている人の特徴
ケアマネジャーを目指すにあたって気になるのが、向いている人の特徴です。どのような人がケアマネジャーとして活躍できるのでしょうか。4つの特徴を解説します。
1.フットワークが軽い
ケアマネジャーに向いている人の1つ目の特徴は、フットワークが軽いことです。
ケアマネジャーの主な業務はケアプランの作成ですが、利用者の居宅に足を運んで相談にのったり、悩みごとをヒアリングしたりするフットワークの軽さは非常に大切です。利用者を繋いでいるサービス事業者に対して利用者の症状を聞きに行ったり、サービスを提供する上での相談を受けたりと、実際に体を動かして関係者に会いにいくことで、現状の改善の糸口を見つけられます。
2.コミュニケーション力が高い
ケアマネジャーに向いている人の2つ目の特徴は、コミュニケーション力が高いことです。
ケアマネジャーは、利用者や利用者の家族、サービス事業所など、関係者を繋ぐ橋渡しの役割を担っています。中心となる存在であり、さまざまな人と関わりを持つため、やりとりを円滑に進めるコミュニケーション力が欠かせません。
きちんと話を聞いたり、相手の立場を察した上で提案をしたりと、相手から信頼されるようなふるまいも求められます。
3.複数の業務を同時並行でこなせる
ケアマネジャーに向いている人の3つ目の特徴は、複数の業務を同時並行でこなせることです。
書類作成や利用者との面談、関係各所との相談や打ち合わせなど、ひとりの利用者を担当する上で、複数の業務が同時に発生するのがケアマネジャーという仕事の特徴です。ときには、トラブル対応などの差し込み業務もあります。優先順位を付けながら、確実に業務をこなせる方はケアマネジャーに向いているといえるでしょう。
4.タフなメンタルを持っている
ケアマネジャーに向いている人の4つ目の特徴は、タフなメンタルを持っていることです。
業務の特性上、ケアマネジャーは非常に多くの人と関わりを持ちます。利用者と介護サービス事業所との橋渡しを行う役割を担っているため、トラブルが起きた場合は、そのどちらにも頭を下げ、状況の説明や改善案を提案する必要があります。大変な場面もひとつずつ確実に対応し、心を切り替えて業務を進められる方はケアマネジャーに適性があります。
ケアマネジャーに必要なスキル
ケアマネジャーに向いている人の特徴とは別に、実際の業務に携わる上で有用なスキルとはなんでしょうか。3つの必須スキルについて解説します。
1.豊富な専門知識
ケアマネジャーに必要な1つ目のスキルは、豊富な専門知識です。
ケアマネジャーの業務を行うには、専門的な知識が非常に重要。利用者の症状や生活の状況に応じて、適切なケアプランを作成する必要があるからです。介護目標を達成するために必要な介護サービスを明らかにし、目的に合った介護サービス事業所との相談や打ち合わせも実施しなければなりません。経験が豊富でなくても、専門的な知識があれば複雑な業務もわりとスムーズに進められるでしょう。
2.公正かつ中立的な判断力
ケアマネジャーに必要な2つ目のスキルは、公正かつ中立的な判断力です。
ケアマネジャーの業務は、利用者本意という基本理念に基づいて介護サービスの仕組みを確立するため、公正かつ中立に機能する必要があるとされています。つまり、利益を優先して利用者に接するのではなく、すべての利用者に対して公正に介護サービスを提供できるように業務を行わなくてはならないのです。
質の高い介護サービスの計画を考えつつも、基本理念に基づいてそれらの判断ができるスキルは非常に重要です。
参考:社会保障審議会「ケアマネジメントのあり方」H28.9.23(P2)
3.事務処理の能力
ケアマネジャーに必要な3つ目のスキルは、事務処理の能力です。
ケアマネジャーはケアプランの作成を含め、ほかにもさまざまな書類の作成業務があります。例えば、月ごとのサービス利用予定を記入する「サービス利用票」や、介護給付費を得るのに必要な「給付管理表」の作成があげられます。
利用者の居宅や介護サービス事業所に足を運びながら資料も作る必要があるため、素早く効率的に事務処理を行える能力は必須です。