『鶴の湯』の源泉

『鶴の湯』の公式HPによると<半径50m以内に泉質の異なる4つの源泉が湧いています。それぞれ 白湯 黒湯 中の湯 滝の湯と源泉名がついていますが同じ敷地から効能、泉質共に異なる4つの温泉が湧く珍しい温泉場です。>と紹介されています。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

手前に川が流れていて左側の建物が温泉施設です。右側は2号館・3号館の建物です。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

『鶴の湯』の公式HPによると<開湯時は田沢の湯と呼ばれていましたが、マタギの勘助が鶴が温泉で傷を癒しているのを見つけたのが、鶴の湯の名前の由来だといわれています。>とも紹介されています。『鶴の湯』名物の混浴露天風呂はこのように乳白色。狭く見えますが、実際はかなり大きいです。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<写真提供:秋田県観光連盟「アキタファン」>

それでは『鶴の湯』の4つの源泉の効能を見てみましょう。

1. 白湯(美人の湯)別名:冷えの湯

  • 源泉温度:59.6℃
  • 泉質:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)
  • 浴用の適応症:高血圧、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病
  • 飲用の適応症:糖尿病、痛風、便秘
  • 加水:浴槽温度が高い期間(5〜11月)のみ加水
  • 加温:なし
  • 循環利用:なし
  • 入浴剤等の添加:なし
  • 消毒処理:なし

2. 黒湯(子宝の湯)別名:温たまりの湯とも呼ばれ湯ざめがきません

  • 源泉温度:56.7℃
  • 泉質:ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
  • 浴用の適応症:切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
  • 飲用の適応症:慢性消化器病、慢性便秘
  • 加水:源泉温度が高いため常に加水
  • 加温:なし
  • 循環利用:なし
  • 入浴剤等の添加:なし
  • 消毒処理:なし

3. 中の湯(眼っこの湯)神経系統の病気、眼病に効き目があります

  • 源泉温度:45.1℃
  • 泉質:含重曹・食塩硫化水素泉
  • 浴用の適応症:高血圧症、動脈硬化症、末梢循環障害、リウマチ、慢性中毒、糖尿病、皮膚病、しもやけ、湿疹、ニキビ、神経麻痺
  • 飲用の適応症:糖尿病、慢性中毒リウマチ、痛風、便秘、神経麻痺、気管支炎
  • 加水:浴槽温度が高い期間(7〜9月)のみ加水
  • 加温:なし
  • 循環利用:なし
  • 入浴剤等の添加:なし
  • 消毒処理:なし

4. 滝の湯(うたせ湯)※うたせ湯は冬期休み

  • 源泉温度:52.7℃
  • 泉質:含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
  • 浴用の適応症:高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病
  • 飲用の適応症:糖尿病、痛風、便秘
  • 加水:浴槽温度が高い期間(7〜9月)のみ加水
  • 加温:なし
  • 循環利用:なし
  • 入浴剤等の添加:なし
  • 消毒処理:なし ※許可なく風呂場の写真や動画撮影は厳禁(貼り紙あり)です。

『鶴の湯』名物の混浴露天風呂

『鶴の湯』といえば混浴露天風呂です。雑誌やテレビなどのメディアには、ほぼこの混浴露天風呂の写真が使われています。これは無冠雪時の混浴露天風呂の写真です。雪がない時の混浴露天風呂はまた違った雰囲気です。雪見の風呂を求めて訪問される方が多いですが、このように雪がない時も緑に囲まれてリフレッシュできるのでおすすめです。露天風呂のお湯は、夏場は熱く感じ、春秋はちょうどいい温度、冬は位置によってぬるいところがあります。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<写真提供:秋田県観光連盟「アキタファン」>

月曜日(祝日は翌日)の昼間は混浴露天風呂が清掃のため、利用できません。お湯を抜いているところの珍しい状態での写真です。※許可を得て撮影しました。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

こちらは女性が出入りするところです。女性の場合、胸まで浸かって進んでくると、首から上しか見えないので混浴とはいえそんなに気になりません。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

少し分かりづらいですが、混浴露天風呂の足元には小さな石が敷き詰められています。僕は胴長短足(165cm)ですが、座るとあごまでつかりますので、背の低い方や子供連れの方は十分注意してください。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

お湯を張った状態では分からないのですが、お湯を抜いた状態では中の状態が一目瞭然ですね(笑)。奥には大きな岩が置かれています。お湯を張った状態では岩の頭の部分しか出ていないので注意してください。

【秋田】日本一有名な秘湯『鶴の湯』を徹底解説
(画像=『たびこふれ』より 引用)

●混浴露天風呂の入り方

混浴と言っても白く濁ったお湯なので肩までつかってしまえば何も見えません(水面から5cm下は何も見えません)。女性は入口から専用通路があり、肩までつかって前進すればOKです。しかし、明るい時は光の加減でうっすらと見えることもありますので、女性は勇気がいるかもしれません(日が落ちた夜に入り、明るい時は女性専用の露天風呂を利用するといいと思います。

※『鶴の湯』では湯浴み着の用意はなく、水着やバスタオルを巻いての混浴露天風呂の利用はできません。 ※許可なく風呂場の写真や動画撮影は厳禁(貼り紙あり)です。