凋落のテレビ業界、フジテレビはリストラも

いずれも有価証券報告書による数字だ。こちらの数字では圧倒的にテレビ朝日の方が高いが、フジテレビの場合は提出会社の数字のため、現場の数字とは少し異なるだろう。

新卒採用に関する数字を比べてみると、フジテレビが初年度参考月給28万3,800円。テレビ朝日が24万3,030円と、フジテレビの方が高い。

いずれにしても平均年収としては全国平均よりかなり高い数字になるが、新卒月収としてはどちらも平均値に近い数字だ。

インターネットが普及していく中、紙媒体の新聞や雑誌、書籍はもとより、テレビ離れも進んでいる。2021年11月にフジテレビは早期退職者を募った。名称は「ネクストキャリア支援希望退職制度」だが、いわゆるリストラの一環だ。主な対象世代はバブル期に入社した50代。給与が高い層を切るといった方針だろうか。しかし、手厚い退職金や再就職への支援があり、希望者は殺到しているという。

フジテレビはリストラにより改革をもたらせるのだろうか、時流に乗り続けるためには改革が必要だろう。

文・しらいはるか

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