コーヒーと輸入食品の専門店「カルディコーヒーファーム」は幅広い世代に支持されており、店舗数も増えているようだ。カルディを運営するキャメル珈琲は、ここ数年で採用人数を一気に増やしている。同社の初任給はいくらぐらいなのだろうか。

初任給は大卒で20万7,500円

就職情報大手マイナビの求人サイトに登録されている情報によれば、採用後の初任給(支給額)は大学卒・短期大学卒・専門学校卒・既卒が20万7,500円、大学院卒は21万2,500円となっている。

東京都市圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)で勤務する場合は、上記の金額に調整手当1万2,500円が加算される。賞与(ボーナス)は年2回。福利厚生が充実しており、子育て両立支援制度や介護両立支援制度などが用意されている。

前述のとおり採用人数は年々増えており、新卒採用は2019年が28人、2020年が52人、2021年が110人となっている。

口コミによれば、平均年収は329万円

では、キャメル珈琲の平均年収はいくらぐらいなのだろうか。上場企業であれば「有価証券報告書」で平均年収を調べられるが、キャメル珈琲は非上場企業なので、この方法では調べられない。

そこで、社員口コミ運営サイト「オープンワーク」のデータ(2022年3月17日時点)を参照した。口コミを投稿した正社員24人の平均年収は329万円で、年収のレンジは240万〜600万円だった。

ちなみに、国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」の令和2年(2020年)版によると、日本人の平均年収は433万円だ。

まずは「店長」を目指し、本社部門へのキャリアアップも

キャメル珈琲に総合職として入社すると、まずは店舗の店長を目指すことになる。研修制度は充実しているようで、コーヒーやワインに関する「カルディ検定」という社内検定が用意されている。

店長として経験を積んだ後は、マネジャーや支店長、本社部門へのキャリアアップに挑戦する機会があるという。本社部門では、店舗開発や食品・コーヒーの仕入れ、マーケティング、広報などに携わることになるようだ。

カルディの人気の高さを考えると、同社の業績は今後さらに拡大することが予想される。そうなれば、従業員の平均年収も上がっていくだろう。これからカルディに入社する人は、将来小売業界の中ではかなりの高給取りになっているかもしれない。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

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